RT3Sのファームウェアのバージョンアップ手順をまとめておく。専用ツールが必要なのだけど、その在処が分かりにくい。将来は変更(改善)される可能性は大いにあるが、現状でのメモ。
現状確認
まず、現状のファームウェアバージョンを確認。Menu → Utilities → Radio Info → Versions とたどる。

この時点では、ファームウェアのバージョンはP018.016。
ファームウェア書込みツール入手
RT3Sのファームウェアのアップグレード方法はAilunceのブログに詳しく書かれており、入手方法も説明されている。
これによれば、入手先はこちらのページ。
しかしながら、現状では上の説明とはページ構成が変わっており、OthersのところにRT3Sはある。

テキストリンクになっているのでRT3Sをクリック。RT3S-Software.zip というファイルがダウンロードできる。これを展開。

「RT3S Software」は設定ツール。「RT3S-firmwareV3.04」の方に書込みツールがある。

先に、書込みツール以外について。「RT3S Operation.doc」はファームウェアの書き込み方の説明。「*.bin」はファームウェア。「GPS」と入っている方がGPS対応版。「REC」は録音対応のようだ。「CSV」の方は録音機能はない代わりに、コンタクト先をたくさん登録できるみたい。録音機能よりもコンタクト先がたくさんの方が良さそうなので、手元のRT3Sに書き込むなら「RT3S(CSV-GPS)-P18.16.bin」ということになるが、これだと今インストールされているバージョンと同じ。
そして、「FirmwareDownloadV3.04_EN.exe」が書込みツール。これをダブルクリックするとインストーラが起動する。すぐに「プログラム互換性アシスタント」というウィンドウが出てくる。これは「プログラムの実行」をクリックするとインストールされる。

デスクトップに「UpgradeDownload」として現れる。

なお、スタートメニューには登録されない。ツール本体は、
C:\Program Files (x86)\FirmwareDownloadV3.04\DMR Firmware DownLoad v3.04_En
にインストールされている。

ここのUpgradeDownload.exeがそれ。
最新ファームウェアの入手
新しいファームウェアはRetevisのサイトで配布されている。

「RT3S-GPS–firmware~」がそれ。非GPS版はないみたい。また、書込みツールもここでは見当たらない(ので、上に書いたようにAilunceの方からもらってくる)。
RT3S-GPS–firmware-S19.06–1-.zip を展開するとこうなっている。

これも、REC版とCSV版がある。
ファームウェアの書込み
RT3Sにプログラミングケーブルを挿し込み、PCと接続する。
RT3SのPTTボタンと、その上のボタン、両方を押しながら電源スイッチを入れる(DFU(Device Firmware Update)モードで起動する)。画面は消えたままで、LEDが赤と緑の点滅を繰り返す(これでOK)。

先ほどインストールした書込みツールUpgradeDownload.exeを起動する。

「Open file upgrade」ボタンを押して、ファームウェアファイルを指定する。

「Download file upgrade」ボタンをクリックすると書き込まれる。

途中、少し止まったりして不安になるけれど、そのまま待つ(数十秒かな?)。

書込み完了。
RT3Sの電源を一旦切って、入れ直す。
書き込まれたバージョンを確認しておく。

P019.006と表示された。ファームウェアのファイル名とはちょっと違うけど、多分これでいいのだろう。
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