出力電流を設定(制限)できる実験用の電源装置が必要になり、生成AIに相談の上、HANMATEK HM310という機種を購入。

HANMATEK 可変直流安定化電源 DC電源(0-30 V 0-10 A) 電圧&電流安定電源 低騒音高精度 自動切替 スイッ…
5Aのモデル(HM305)もあるけれど、値段は大差ないので10Aモデルを選んだ。
外観・内部など


プラス端子もツマミ部が黒で「あれ?」と思ったのだけど、販売ページを見直したらそういうものだっだ。なんでだろ?


こういう装置って、PSEの対象ではないのかな?

皿ネジだけど、一部はズレてしまっている。ちょっと残念。まぁ、値段が値段だし。

電源ケーブルはアース線付きの2ピン。

ミノムシクリップのカバーを念のため外してみた。ちゃんとハンダ付けされている。イマイチな感じがしないでもないけど。

マニュアルは多言語対応(8か国語)。だけど、各言語で1ページしかなくて、詳しいことがさっぱりわからない。
続いて中の様子。




裏板は何やら穴が空いている(シールで塞いでいる)。別機種と共通筐体なんだろう。
全体的にはしっかりした作りの印象。
操作方法
マニュアルではよくわからないので、生成AIに相談しつつ、色々いじってみる。

電圧や電流値はロータリエンコーダでの設定式。回せば動く。押し込むと桁が移動する。
また、ロータリエンコーダでの長押しすると、隠し機能(?)があることを発見。

メニューモード(?)に入ったあとは、ロータリエンコーダを短押しするごとに機能表示が変わる(メニューモードから抜けるには、ロータリエンコーダを長押し)。マニュアルには記載がないので、読み取れたものを生成AIに流し込んで調べてもらった。
| 表示 (推定) | 正式名称 (推測) | 意味 | 解説 |
|---|---|---|---|
| OuP on | Over Voltage Protection | 過電圧保護 | u は V です。外部から高い電圧が逆流したり、内部故障で電圧が暴走した時の保護機能。 |
| OuP 38.40 | (OVP Threshold) | OVP閾値 | 電圧が 38.40V を超えたら強制停止するという設定。 30Vモデルなら、ハードウェア限界値として妥当な設定です。 |
| OCP OFF | Over Current Protection | 過電流保護モード | これが ON だと設定電流を超えた瞬間に電源が落ちます(遮断)。OFF だと定電流(C.C.)モードとして動作し、電流を維持します。 |
| OCP — | (OCP Threshold) | OCP閾値 | OCPがONのとき、ここで設定した値でトリップします。OFFなので無視されます。 |
| OPP OFF | Over Power Protection | 過電力保護 | 設定したワット数(W)を超えると電源を落とす機能。通常はOFFでOK。 |
| OPP — | (OPP Threshold) | OPP閾値 | 同上。 |
| bEEP on | Beeper | 操作音 | ボタンを押したときの「ピッ」音。 |
| LOCY OFF | LOCK (Key Lock) | キーロック | 最後の文字は「K」の崩れた表示だと思われます。 誤操作防止機能です。ONにするとボタンが効かなくなります。 |
| OUt OFF | Output State | 起動時の出力状態 | 電源スイッチを入れた瞬間、電気を出力するかどうか。OFF 推奨(事故防止のため、起動後にOUTPUTボタンを押して開始する)。 |
| Addr 0001 | Address | 通信アドレス | パソコンと接続して制御する際のID番号。単体使用なら関係なし。 |
| bPS 9600 | Baud Rate | 通信速度 | パソコン通信の速度(9600bps)。単体使用なら関係なし。 |
| uEr 04 | Version | ファームウェアVer | 本体のバージョン情報。u は v (Ver) の意味です。 |
「LOCY」かと思ったのは「LOCK」のようだ。「Yにしては変だな」とは思っていたのだけど、そこもちゃんと判断してくれた。賢い。というか、この機種はかなり前から世界中に出回っていて情報がたくさんあるということだったので選んだのが、こういうところでちゃんと効いてきたようだ。
ボーレートの設定などもあるけれど、シリアル端子などはないので、これも他機種との共用なのだろう。もしかしたら、背面の塞がれている穴はシリアルポート用か?
簡単な動作チェック

電圧上限を12.00V、電流上限を0.050Aに設定。この状態ではOFFだけれど、OUTPUTのボタンを押せば電流が出力される。

とりあえず、LED(抵抗付き)を点灯。電圧は12.00Vのまま(C.V.モード)で、電流は3mAほど流れているようだ。
続いて、電圧は12.00Vのままで、電流上限を20mAに設定。

これでLEDを点灯させると、C.C.モードに移行して電流を制限してきた。電圧を下げて電流を制限している(設定した上限電流値を超えないように電圧を落としている)。

では、LEDを外して、出力端子をショート。

C.C.モードで6mAに制限されている(上限の20mAを超えないように)。このときの電圧表示は00.00V。つまり、10mV未満ということなのだろう(端子の接触抵抗やケーブルの抵抗があるため、完全な0Ωではない)。
試しに、上限電流値を5Aに設定してショート実験。

頑張って(電圧を下げて)5A流そうと努力している。
ついでに、OCPモードのテスト。


この設定では、3.000Aを超えると出力が強制的に遮断されるはず。

ショートしてみたら「OCP OFF」の表示が出て出力がストップ(OUTPUTボタンも赤点灯)。
出力電流の上限を設定できるので(C.C.モード)、バッテリの充電にも使える。
AliExpressにもあったけれど、Amazonのほうが安い。Amazon発送ですぐ届くし。
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