WSJT-X 2.7.0をしばらく使っているので、そろそろ2.7.1とか出ているんじゃないかと思って公式サイトを見てみたら、3.0.0-rc1が出ていた(2.7系は2.7.0のまま。よっぽど安定しているのだろう)。

オンラインマニュアルの新機能の説明を見るとかなりの変化があるみたい。まだrc1だからどうしようかと思ったのだけど、面白そうなので入れてみた。

入れてから約十日ほど経った。FT8とFT4で使用して、特段の問題は起きていない。
色々と変わった。
まず、ウォータフォールに出るカーソルが、ウォータフォールの縦方向全体に伸びた。わかりやすいのはわかりやすいが、ちょっとうるさい気もする。緑が受信周波数、赤が送信周波数、白が現在のマウスの位置。左クリックで受信周波数の指定、右クリックで送信周波数の指定。以前は右クリックでは送受信周波数の両方が動いていたように思う。同時に変える必要はあまりないからこの方が合理的か。同時に変えるには、Ctrlを押しながらマウスクリック(左でも右でも)。
Super Houndモードのときは750Hzの目安が表示されるようになった。これが合っていないとデコードできないので、目安があるのはわかりすくて良い。

それから、操作画面の方ではバンドをダイレクトに指定できるボタンが付いた。これは便利だ、と思ったのだけど、これまでの感覚で「Enable Tx」ボタンを押そうとするとバンド変更ボタンを押してしまいそう。バンドボタンは消すこともできるようなので、消そうかと思っているところ(その方が画面を広く使えるし)。View → Band Buttonsでトグル。

DX Gridは6桁表示されるようになった。もちろん、先方が設定してれば、だろうが。
また、こちらがCQを出したときにGridを付けずにいきなりSNレポートを送られてきても、DX Gridに値が入るようになった。必ず入るわけではないが、結構な確率で入るように思う。これまでの受信情報から拾い出しているんだろうか?詳細不明。
それから、多分最大のアップグレード内容がFT8のデコード性能の強化。マルチスレッドに対応した。

とりあえず、スレッド数はAutoでマルチスレッドFT8デコーダを有効化してみた。
劇的な効果は感じないけれど、-20よりも低いSNRを見かける機会が増えたような気がする。-25とか-26とか。
デコード能力の強化に伴ってか、デコード時にはCPUパワーをかなり食うようになったように思う。15秒毎にCPU仕様率がパーンと跳ね上がる。以前(2.7.0まで)ではこんなことはなかったような気がするが、前もこんなだったのかなぁ?こんなだったら気づいていそうに思うのだけど、記憶にはない。

強力なフィルタも付いた。B4の局を無視するとか、特定のエリアを無視するとか、色々できる。

さらにブラックリストか、ホワイトリストといった設定もできるようだ。

かなりの変化。まだ試していないものも多い。正式リリースが楽しみ。
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