WSJT-X 2.7.0-rc6がリリースされた。rc5で問題になっていた「強すぎる信号でのSuperFoxがデコードできない」などに対処したらしい。うちでは強すぎるという状況になったことはないのでわからないけど。
ともかく試してみる。しかし、音は聞こえ、ウォータフォールにもはっきり見えるけれど、まったくデコードできない。
試しに、一旦、rc5に戻してみると、普通にデコードできる。
確認のため、再びr6。やっぱりデコードできない。
もう一度、rc5。大丈夫。うちで-11dB(二桁)のデコードを見たのは初めてかも。
なお、上の画像はSSBのフィルタを2.4kHzにした状態。普段は6kHzで、これだとシャーという音がやかましくてデコードに影響しているのかと思って切り替えてみたけど、rc6でもrc5でもこれによる違いは特段なさそうだった。
コミュニティの情報を漁ってみると、rc5よりもrc6の方がスムーズだという報告がある。
一方で、私と同じようにrc5ではデコードできるがrc6ではできないという方もいらっしゃる。
なお、この方は、インストールパスに含まれていたスペースをなしにしたらデコードできたそうだ。
うちでは、”C:\WSJT\wsjtx\bin” なので、スペースは入っていないんだけどなぁ。
何が問題なんだろう?どちらにしても、インストールパスのスペースが云々とか言っているようでは、まだ正式リリースには遠そうな気がする。
【追記】問題解決。JK1KSBさんからアドバイスを頂いた。
SuperFoxは基準周波数が750Hzのようで、Super Houndはこの付近で送信されているはずとしてデコードしているらしい。その「付近」が、rc5では±200Hz、rc6では±100Hz(程度)になっている模様。
私の場合、rc5でのデコード結果を見ると910Hzあたりになっている。rc5では±200Hz程度のギリギリに入っていたけど、rc6では±100Hzなのでまったく外にはみ出た状態。これが原因でデコードできなかったようだ。
ということで、rc6でSuperFox局が750Hzあたりに見えるようにリグのVFOダイヤルを回してみた。
ウォータフォールで基準となる信号が750Hzあたりに見えるようにしたら、上の図のようにちゃんとデコードできた。なお、これについては、(まだ)ドキュメント化されていないそうだ(JK1KSBさんはrc5とrc6に違いがあることにたまたま気づき、実験によってそれぞれの範囲を割り出したとのこと)。
それから、以前は気づかなかったけど、verifiedが表示されると「Super Hound」の表示が、一定期間、緑になるようだ。しばらく確認できないと赤に戻る。もしかしたらrc6での変更点かも。
ということで、この問題はうちのリグのfズレが原因と思われる。何しろ古いTS-690だから。数年前にKENWOODで修理してもらったのだけど、そのときはそこまでは見なかったのか、それともその後にfズレを起こしたのか?
ともかく、SuperFox / Houndはこれまでの時間のズレだけじゃなく、周波数のズレも気にしなきゃいけないようだ。
コメント
verifiedが表示されると「Super Hound」の表示が、一定期間、緑になり、しばらくすると赤に戻る件は、当局でも rc-6 にVer.Up してから気が付いていました。
なんで、時々、赤 ⇒ 緑に変わるのかな?と思っていましたが、理由納得です。
Fズレによるデコード不能の件も仰るとおりで、受信の際は、rc-5 の時から 750Hz ピタリにしていましたので、正常にデコードできてイマシタ。(なお、IFの帯域は、FT8 使用時は、3.0kHzにしています。)
Super Houndの表示が緑になるのはやはりrc6からなんですね。ありがとうございます。
ところで、なぜ750Hzに合わせていらしたのでしょうか?ドキュメントに「Houndは750Hzに合わせよ」というような説明はあったでしょうか?
Foxの信号は750~2262Hzの範囲になるというのには気づいていましたが、Hound側にあのような厳しい上限があるとは知りませんでした。
これまでのFT8のように、見えていればOKだろうと。なお、私は受信フィルタは6kHzにしています(広い範囲を見たいので)。
周波数 750Hz のしっかりした根拠は、残念ながら持ち合わせていません。
rc-5 版のとき、初めて Supper HD モードで K8R ( American Samoa ) の信号を 受信した際、750HZ でデコードできたので、この周波数で送信していると、思っていただけです。
ありがとうございます。