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tinySA ULTRAを試す

Banggoodからレビュー用のtinySA ULTRAが届いた。

これは名前からわかるように、tinySAの上位版。tinySAの主な機能はスペクトラムアナライザシグナルジェネレータで、今回のULTRAではスペックが向上している。

仕様

主な仕様をtinySAと比較する。ULTRAでは、周波数範囲、最小RBW、画面サイズが拡張されている。なお、詳しい仕様は公式サイト内で。

スペクトラムアナライザ

tinySAtinySA ULTRA
周波数100kHz~960MHz100kHz~6GHz
絶対最大入力+10dBm+6dBm
分解能0.5dB0.5dB
精度±2dB±2dB
最小RBW3kHz200Hz
測定ポイント290450

tinySAにはLowとHighの二つの入力があって、Lowが100kHz~350MHz、Highが240MHz~960MHz。

tinySA ULTRAは基本モードでは100kHz~800MHz。ULTRAモードを有効化すると6GHzまでに拡張される。

シグナルジェネレータ

tinySA (Low)tinySA (High)tinySA ULTRA
周波数100kHz~350MHz240MHz~960MHz100kHz~800MHz
波形正弦波矩形波正弦波
出力レベル-76dBm~-6dBm-38dBm~+9dBm-110dBm~-20dBm
精度±2dB?±2dB(-72dBm以下は精度低下)
変調AM、NFM、WFMNFM、WFMAM、FM

その他

tinySAtinySA ULTRA
ディスプレイ2.8インチ4インチ
解像度320×240ピクセル480×320ピクセル
メモリカードなしmicroSD
オーディオ出力なしあり
バッテリ動作時間2時間以上2時間以上

サイズ感としては、NanoVNAとNanoVNA-H4の関係と同様。ただし、NanoVNA-H4よりもtinySA ULTRAの方が厚くて重い(バッテリが大きい)。

開梱・開腹

外観

実は、tinySA UTLRAは発売されとき(2022年11月)に公式ストアに発注し、12月の終り頃に届いており、手元にある(おそらく、初ロット品。到着まで一ヶ月以上かかった)。したがって、今回のものが二台目。

左が公式ストアで購入したもの、右が今回届いたもの。同じように見える。

内容物。こちらも両者同じ。

シリアル番号は日付ベースのようで、以前入手したほうが2211xxxx、今回届いたほうが2305xxxx。ハードウェアバージョンはどちらも0.4.5.1。

ファームウェアは、今回のもののほうが当然ながら新しい(古い方もバージョンアップできるがしていない)。

下側面にイヤフォン端子とmicroSDのスロットがある。microSDカードは32GBのものが付属している。新しく届いた方はtinySA製造業者のZeenKoロゴ入りだった。

内部

ビス4本を外せば開けられる。

これは公式ストアで購入した方。放置していたのには理由があって、バッテリのコネクタを外そうとしたらコネクタが割れてしまったため。

下の写真がその割れた時の様子。ただ抜こうとしただけなのにいとも簡単に割れてしまった。上の写真ではテープで止めてあるが、バッテリの端子がショートしたら洒落にならない(怖くてあまり使いたくない)。代替部品は入手したので、そのうち交換しようと思いつつ、放置状態が続いていた。

今回届いたもの(下の写真)は、バッテリ端子には触れずにおいた。

左が以前のもの、右が今回のもの。どちらも、銘板にあったとおり、バージョン0.4.5.1。

外観や内部基板を見る限り、今回届いたものは公式ストアで購入したものと同じようだ。

開けたついでに、液晶にはアンチグレアの保護フィルムを貼った。

試用

実際に使ってみる(Banggoodから届いたもの)。最初の一歩ということで、スペアナの簡単なところだけ。使用方法はtinySAの経験があるので何となく類推できる。

セルフテスト

ケーブルをつないで自己診断。

動作の様子(ビデオ)。

キャリブレーション

メニューを辿ってキャリブレーションを実施。

ケーブルをつなぐように促されるので指示に従う(セルフテストの場合と同じ接続)。

キャリブレーション実行中。

少し(2分くらい?)待つと完了。

ULTRAモード

届いたときには標準モードになっており、上限が800MHz。UTLRAモードを有効にすると6GHzまで拡張される。ULTRAモードには注意事項があるので、それを納得してから使ってくれということのようだ。詳細は公式サイトに説明ある。

CONFIG → MOREとたどると下のメニューが現れる。

「ENABLE ULTRA」をタップ。

テンキーが表示されるので、公式サイト内にある所定の解除コードを入力する(注意事項を読むようにとの意図なので、ここには解除コードは書かない)。

もう一度、メニューを開き、ENABLE ULTRAにチェックが入っていることを確認しておく。

測定

ここから先の図は、画面キャプチャしてmicroSDカードに保存したもの。保存形式は実サイズ(480×320ピクセル)のビットマップ。それを、横幅640ピクセルに拡大した(画像形式はPNGに変換)。

FM放送

付属のロッドアンテナを使ってFM放送帯を見てみた。

イヤフォンをつないでLEVEL→LISTENを有効にしたら放送を聞くこともできた。このときはスペアナのスイープは止まる。レバースイッチでマーカを動かして選局できた。

周波数範囲を狭くしたときの様子。

AM放送

Wi-Fi

うちの中の2.4GHz帯の様子。右端のスケールに基づくとマーカの位置でのレベルは-70付近だけど、数値表示では-106.3dBmとなっている。このあたりはまだよく理解していない。

電子レンジを動かすと(電子レンジのそばで測ったので)ものすごいことになる。全体のレベルが一気に上っている(右端のスケールの数値)。

電子レンジの動作中は刻々と様子が変る。

購入情報

BanggoodからtinySA ULTRAのレビューの打診があった際に、「公式ストアよりも高いのでは売れませんよ」と伝えたら、価格対抗クーポンを出してくれることになった。

  • クーポンコード: BGfff106
  • クーポン適用価格: US$126.89(送料無料、配送保険は任意)
  • 有効期限: 2023年7月31日

【クーポン更新】

  • クーポンコード: BGff0c81
  • クーポン適用価格: $121.99
  • 有効期限: 2023年12月31日

販売ページはこちら

今回見た限りでは、公式ストアで入手したものと同じもののようなので、クーポンで安く手に入るのならお得だと思う。


コメント

  1. 北原英明 より:

    tinySAのプロジェクトページに行くとキャリブレーションされていないが20GHzまで信号を確認できるとの記述を発見。ローデのSGで出力0dbmを入力してみたところ19GHzまでは表示されました。ただし、ダイナミックレンジがたったの一桁程度。15GHzくらいまで下げると2桁程度は有るが帯域特性があって、本当に信号が有るか無いかくらいしか分からないと言った結果でした。その昔、テクトロが1.2THzで一桁ダイナミックレンジのスペアナを宣伝していましたからtinySAに20GHzまでキャリブレーションデータを入れても良いのではないかとは思います。

  2. JG1PLA より:

    クーポン、ありがとうございます!
    Banggood、初めて使ってみました。
    到着、楽しみです。