メタルクラッド抵抗は定格電力が大きいのでダミーロードとして使いたくなるけど、中身が巻線抵抗なので高周波では使えない。という話は知ってはいるが、実際のところどんな感じなんだろう?
ということで、ネタ的に50Ωのものを一つ調達してみた。
大きいものを買ってもしょうがないので、小さめの10Wで。
早速測定。
もちろん、ミノムシクリップの先でキャリブレーションを実施してから測定。
あ、思ったよりもいい感じ。10MHzでVSWRは1.4程度。このくらいの周波数までならダミーロードとしても使えるかも。まぁ、パワーを入れると発熱するから特性は違って来そうだけど。それと、大型のものだと巻線部が長くなるだろうからまた違いそうな気もするが。
もう一つ入手して分解してみたのがこちらの記事。
コメント
好奇心たっぷりの楽しい実験ですね。
ひとつご教示ください、私も何か試してみたく。
キャリブレーション時の50オーム標準負荷は何を使ったらよいのでしょうか。
SMA端子の付属ダミーロードは使えないと思いますので。
結論から言うと、100MHzくらいまでなら普通のカーボン抵抗や金属皮膜抵抗で大丈夫だと思います。
続いて、裏付けのような話を少々。
まず、チップ抵抗はかなり良いようで、それで作ったものが「簡易キャリブレーションキット – タイプB」です。こちらに特性を測定したものがありますので、参考にどうぞ。
https://www.jh4vaj.com/nanovna-opt#Type-B-2
そのチップ抵抗をキャリブレーション用のロード標準として使うものが「L/C測定アダプタ – タイプ3」です。
https://www.jh4vaj.com/nanovna-opt#Type-3-2
そして、その測定アダプタで金属皮膜抵抗100Ωを測定したものがこちら。
https://www.jh4vaj.com/archives/17483
秋月の小型の金属皮膜抵抗はかなりいい感じに見えます。
ちなみに、今回のメタルクラッド抵抗の測定時には、タイプ2のロードを使ってキャリブレーションしました。
https://www.jh4vaj.com/nanovna-opt#Type-2-2
丁寧にご教示いただきありがとうございます。
ミノムシクリップで実験するのは100MHz前後までと思っています。
では、私の場合は小型抵抗器で校正してみることにします。
いつも面白い実験結果を楽しみにしています。
抵抗値を変えると、インピーダンスに振れたりインダクタンスに振れたりして面白いですよw
こんな古い記事にコメントするのもなんですが、是非参考までw
巻数で抵抗値を調整しているでしょうからね。抵抗値ごとの自己共振周波数を見てみるのも面白いかも。面白い以上の使い道は思いつかないですが。