メタルクラッド抵抗を割ってみた

メタルクラッド抵抗はセメント抵抗の周りに放熱用の金属ケースを付けた構造で、中身は巻線抵抗だという話を聞いたことがある。でも、内部の写真は検索しても見つけることができない。

ないとなるよ余計見なくなるもの。そこで、実際に中身を見てみるべく、50Ω 10Wのものを入手・分解してみた。

上が元々の状態のもの、下が外の金属ケースを割ったもの。

最初は「ミニテーブルソーを使えば楽勝!」だろうと思ってたのだけど、さにあらず。外側の金属(多分、アルミ)は問題なく切れるのだけど、中のセメントの部分に当たると進まない。刃が当たっている部分が熱で赤くなった。当然、金属部分もものすごく熱いわけで、指を火傷しそうに。

向きを変えて四方向から攻めてみたけど、真中部分がどうにも切れない。結局、最後はタガネでかち割った。

やはり、中身は巻線抵抗。本当はセメントが充填されていたのだけど、ボロボロと崩れて砂のようになって落ちた。周りのポツポツの小さなな点はその崩れた砂。

こんな構造だから、当然、高周波特性はよくない。なにしろ、コイルなんだから。NanoVNAで高周波特性を測ってみた話はこちらの記事

メタルクラッド抵抗は定格電力が大きいのでダミーロードとして使いたくなるけど、中身が巻線抵抗なので高周波では使えない。という話は知ってはいる...

【追記】 充填物はセメントだと思っていたのだけど、調べ見てたらいくつかの種類があるようだ。耐熱シリコンモールド、耐熱セメント、耐熱シリコンセメント、耐熱エポキシ樹脂、、、

今回分解したメタルクラッド抵抗はAliExpressで調達してもので、データシートはない。そのため、充填物の詳細は不明。