NanoVNA、ファームウェアNanoVNA-Q 0.4.3

NanoVNAのファームウェアの派生版「NanoVNA-Q」というものがあることを教えてもらった。教えてくれたのは、NanoVNASaver作者のRuneさん

ダウンロード

早速探してみたところ、こちらで公開されていた。

主な変更点を抜き出しておく。

– added impedance label for current marker
– improved noise floor, imbalance gain, measurement quality and data transfer to PC
– added scanraw command (allows to read raw gamma data for unlimited point count with no calibration apply)
– added color command (allows to customize trace colors)
– fixed frequency rounding issues
– fixed multithreading issues
– added si5351 PLL lock hardware check
– fixed couple of bugs

一番上のマーカ周波数でインピーダンスを表示してくれる機能は便利そう。二番目のノイズフロアの改善なども魅力。

そう言うわけで、早速インストールしてみる。

まずは、こちらからダウンロード。

現時点での最新版は、0.4.3。

NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.zipをダウンロードし、ZIPを展開。

あれ?BINファイルがない。代りに、DFUファイルとHEXファイルがある。どうしたものか…。

ファームウェアの書込み

あちこち検索したり、dfu-util.exeのマニュアルを見たりした結果、引数の指定でDUFファイルを書き込めそう。

dfu-util.exeを使うので、基本的な手順は、こちらの記事の通り。

手元のNanoVNA、残念ながら壊してしまったが、その前にファームウェアのバージョンアップを行った。最近のファームウェアの目玉はなんと言って...

では、やってみよう。

まずは、NanoVNA本体をDFUモードで起動する。デバイスが認識されていることを確認。

書込みコマンドは次の通り。

dfu-util.exe -a 0 -D ..\NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba\NanoVNA-Q-0.4.3-20f33ba.dfu

-D」の後ろは、ダウンロードしたDFUファイルを指定している。DFUファイルの名前などが長いのでややこしく見えるが、要するに、「dfu-util.exe -a 0 -D」の後ろにDFUファイルを指定するだけ。BINファイルの場合よりも引数が減ってシンプルになる。

実行。

上手く行ったようだ。

しかし、NanoVNA本体の画面は、DFUモードである旨を伝える画面のまま。オリジナル版のファームウェアでは自動的に再起動してくれたのだけど。オリジナル版との違いではなくて、書き込んだものがBINファイルなのかDFUファイルなのかの違いなんだろうか?わからないけど、ともかく、これまでの経験とは挙動が違う。

ちょっと不安になりつつ、NanoVNAの電源を入れ直してみたところ、無事立ち上がった。

動作テスト

バージョン情報を表示してみた。

タイトルがNanoVNA-Qになっている。バージョン番号も0.4.3-20f33baと見える。一番下には、電池の電圧や温度情報も。

ファームウェアがちゃんと書き込まれたようなので、タッチパネルのキャリブレーションを行って保存。また、NanoVNAとしての動作のキャリブレーションも行い、保存。これで、準備は完了。

まずは、試しに、こないのだの1.2GHz 2/3λヘンテナを測ってみる。

それらしく測れている。アクティブなマーカ(ここでは、マーカ2)のインピーダンスもちゃんと表示されている。これは、アンテナアナライザとして使うのにも嬉しい。

なお、このキャプチャは、NanoVNA-Qのソースに入っているnanovna.pyを使わないと上手くいかない。オリジナル版の方でキャプチャすると、キャプチャ後にスイープ範囲が1MHzから900MHzに強制的に変更されてしまった。

そして、こちらがNanoVNASaverを使ってダミーロードをスイープしてみた様子。

高い周波数域での暴れが減った。明らかに良い。「ノイズフロアの改善」の効果だろうか?

ちなみに、これが以前測定したもの。

白トカゲ版も良くなった!

これほど改善しているということは、ひょっとしたら、白トカゲ版でも期待できるかも。

やってみよう。

画面がないので、ファームウェアを書き込んだらNanoVNASaverでファームウェアのバージョンをチェック。

バージョン番号はOK。

早速、キャリブレーションを行ってから、ダミーロードをスィープしてみる。

やはり、かなりいい。1400MHzを超えるようなところはさすがに無理だけど、1200MHz帯ならVSWR 1.2程度に収まっている。

こちらが、以前のもの。

これでは、1200MHz帯でVSWR 1.4位まで行っていた。この違いは大きいと思う。

なお、この白トカゲ版は、シールド板を後付けしていることを補足しておく。外してのテストまではやらない。

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