地デジ用のTVアンテナには結構ごっついものを建てていた。元々はアナログ時代用のアンテナで、ゴースト対策のために指向性の鋭いものを選択した。しかし、地上波デジタルになってからはマルチパスは気にならないわけで、こないだ建て替えたときに屋根においた状態でもちゃんと映ることがわかったりした。
そんないい加減な状態で映るのなら、何もこんなごついアンテナを上げている必要はないわけで、ヘンテナにでも替えようかとMMANAで設計も行った。
しかし考えてみれば、わざわざ新しいものを作るまでもなく、現行のアンテナをラジエータ(受信用なのに「放射器」は変だけど)だけにしてしまえば良いんじゃなかろうかとやってみた。
結果、これでも全チャネルちゃんと映った(笑
しかしながら、周波数のやや離れたTOKYO MXがちょっと弱い。それと、方角の違うTKVも弱い。テレビの調整画面でレベルを見ると「良好」ではあるけど、良好の下限という感じ。これまで指向性の強いアンテナで方角の違うTVKがちゃんと受かっていたのはビルによる反射波を拾っていたってことか?反射波で弱いけど、アンテナにゲインがあったのでしっかり拾ってくれたと。
まぁ、これでもいいのだけど、せっかくなので、もうちょっと良好な状態にしておきたい。
で、考えたのは、まず、導波器を半分にする。元々、二本継足し構造なので、前半分を付けなければOK(短くなる)。ただし、ブームの二本にまたがるように取付けブーム(というのかな?)を付けるようになっているので、穴の位置を変える必要がある。エレメントの付いているブームはエレメント間が狭いのでマストへの取付金具が付けられない。なので、取付用のブームが必要。
そして、このアンテナで重いのは反射器。導波器などはアルミパイプだけど、反射器は網であり、鉄製のようで非常に重い。この反射器を付けないことにする。
これで目論見通り、短くて軽く、かつ、全チャネルがちゃんと映る状態になった。元々よりは信号レベルがやや弱くなってはいるけど、「良好」の上の方なのでまったく問題なし。
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