KiCad 6.0ではフットプリントライブラリがごっそり変更されたみたい。すぐに気づくところでは、SMDの抵抗やコンデンサのランドのサイズが変っている。
上の図、一番上がKiCad 5.1.10での0805(2012M)サイズの抵抗の手ハンダ用のランド。
二番目がKiCad 6.0.2での同様のもの。全体の長さが4.2mmから3.2mmへと、1.0mm減少している。つまり、左右それぞれ0.5mmずつ短くなったわけで、手ハンダの作業性に結構影響しそう。実装面積が小さくなったので実装密度は上げられそうではあるが。ランド自体の幅(上の図で上下方向)は1.3mmから1.4mmへと、逆に0.1mm広くなっている(関連事項を後述)。
一番下はKiCad 6.0.2での通常のランド(手ハンダ用ではないもの)。
下の図は0805/2012Mのコンデンサのランド。図の並びは抵抗の場合と同じ。変更内容の傾向も同様。
このランドのサイズ変更で手ハンダの作業性がどの程度変るかは一度実際に作ってみなきゃわからないだろうな。
また、KiCad 6.0でのランドは角が丸くなっている(以前は角ばっていた)。
念のため、フットプリントエディタをチェックしてみたところ、SMDのバッドの形状の選択肢が増えており、この角を丸めた長方形がデフォルトになっていた。
【追記】
3Dビューワでそれぞれ表示してみた。
上から順に、KiCad 5.1.10のHandSoldering、KiCad 6.0.2のHandSoldering、KiCad 6.0.2の通常のランド。左が抵抗、右がコンデンサ。KiCad 6.0.2のHandSolderingのランドでもチップ部品自体よりはそれなりに広そうなので、手付けもさほど難しくはないかな?
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