FA-VA5の実用域は150MHz程度?

この記事の考え方は誤解だった。が、なぜそう思ったのか、記録のため記事は残しておく。訂正記事はこちら。
FA-VA5のキャリブレーションキットは理想デバイスではない 以前、「FA-VA5の実用域は150MHz程度?」という記事を書いた。...

アンテナアナライザFA-VA5で430MHzのアンテナを測定しようと思い、キャリブレーションを行ったのだけど、どうも上手く行かない。このアンテナアナライザのスペックは10kHz~600MHzなので、430MHzはその範囲に入っているのだけど。まぁ、そうじゃなきゃ、そもそもそんな周波数の設定はできないだろうが。

上手く行かないというのは、キャリブレーション後、そのままキャリブレーション用の50Ωを測定してもSWRが1.0にならないということ。1.2位という結果になる。何度やっても同じ。

そのときは、420~450MHzの範囲でキャリブレーションを行っていた。何か手順や設定を間違えているのかと思い、試しに全領域でキャリブレーション/測定を行ってみた。そしたら、何と、VSWRは周波数とともに上がっているじゃないか。430MHz付近では1.2くらいなので、420~450MHzの範囲では1.2でフラットにに見えていたわけだ。

VSWRの他、|Z|とインピーダンスの実部・虚部を表示させたのが下の図。

一番下の赤紫(かな?)がVSWR。周波数とともに上昇しているのがわかる。

キャリブレーションを行ったのだから、それをそのまま測ったら1.0に張り付いていて欲しいものだけど。また、スミスチャートでOpenとShortを表示させてみても変で、しかるべき無限大のポイントに来ない(図は省略)。

ついでに、リターンロス(とVSWR)のグラフ。

もしかしたら、このソフトウェア(VNWA)に問題があって、キャリブレーションデータを上手く反映できていないのかもしれないと思い、FA-VA5単体でも測定してみた。

FA-VA5本体にキャリブレーション用の50Ωを直挿ししている様子。

測定結果。

単体でも同じ結果。300MHzでVSWRは1.0より大きく、インピーダンスは52.9+j5.3Ω。VNWAを使った場合とは多少違っているけど、誤差の範囲かな。ということで、VNWAの問題ではなさそう。

やはり、使い方や設定に問題があるのか?そうじゃなきゃ、手元の個体の故障か不良か?

そしてたどり着いたのが、FA-VA5の輸入代理店のICASのサイト。こんなページがあった。

ここで注目すべきは、そこのグラフ。引用しておく。

茶のグラフは正しくない結果の例なので置いておいて(詳細はリンク先のページを参照)、私の測定方法と同じ青のグラフではインピーダンス(実部)が145MHzで約51Ω、435MHzで約56Ωと、私の測定結果とだいたい一致する。どうやら、FA-VA5ってこういうものらしい。600MHzまで設定できるけれど、ちゃんと測れるのは150MHzくらいまでと思っていた方が良さそう(150MHz付近で50Ωのものが51Ω程度に見えるので、これだけで言えば誤差約2%)。これまでは主にHFでしか使っていなかったので気づかなかった…。

もちろん、FA-VA5本体でのマスターキャリブレーションは行っている。

ということで、手元の測定器で430MHzがちゃんと測れるのは、NanoVNAとN120SAだけ。


FA-VA5のキャリブレーションキットは理想デバイスではない 以前、「FA-VA5の実用域は150MHz程度?」という記事を書いた。...
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