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uBITX、ポップ音対策回路の遅延時間を短くしてみる

前回の実験では、uBITXの新版(r4)で採用されたポップ音対策回路をそのままの定数で実験してみた。これで、ポップ音を抑えることができることはわかった。しかしながら、送信から受信に戻る際にシミュレーション上、約160msの遅延が発生するわけで、微妙な頭切れを起こしているとも言える。

uBITX、ポップ音対策
uBITX v3では、送受切替時に激しいポップノイズが発生する。 新版のr4(v4)では、その対策が入っている。 送信時にオーディオアンプの手前で信号をミュートを掛けている(FETによるスイッチでGNDに落とす)。 どんな感じで動くのか、r...

では、定数を変更してどこまで遅延を短くしてもポップノイスが抑えられるかと、実験してみた。変えるのはR1の値。元々は、100kΩ。結果は、47kΩと33kΩは大丈夫。22kΩまで落とすとポップノイズが感じられるようになった。時間にしたらどれくらいなのか、シミュレートしてみた。

47kΩ : 約110ms

33kΩ : 約99ms

22kΩ : 約89ms

33kΩと22kΩとではほんの10msほどしか違わない。デバイスのバラツキを考えると、47kΩにしておくのが無難か。

シミュレーションと実機での動作確認でテスト終了にしようと思ったけど、せっかくなので、実機でも測定してみた。なお、このときはFETの足はミュート用のオーディオ信号につなぐのではなく、(適当な抵抗を介して)電源にプルアップして測定した。

100kΩ : 88ms

47kΩ : 44ms

33kΩ : 30ms

22kΩ : 20ms

シミュレーションよりは良い数字だった。47kΩで50ms弱。これくらいで手を打つかな。

uBITX、ポップ音対策回路の定数を変えてみる
前回の実験では、1µFと47kΩで期待の動作が得られた。 この遅延時間はCRの積(時定数)で決まるわけだから、原理的には0.1µFと470kΩでも同じ結果が得られるはず。 シミュレーションでは、当然、同じ結果になる。 という...

こちらに同じようなことをやっている人がいた。

無線機
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