$1で4層基板を試せるキャンペーンをALLPCBが先日からやっている。今は6層までに拡大されている。
本来なら新規顧客向けのキャンペーンだけど、今回、特別に作らせてもらった(つまりは宣伝として)。
基板設計
基板作成はいつもどおりKiCadで。
基板エディタの「基板の設定」の「物理的スタックアップ」で導体層の数を指定。
2層のときと比べて、In1.CuとIn2.Cu層が追加される。内層は電源とGNDに割り当て。
2層の場合はベタ塗りとビアを駆使してGNDをできるだけ広く確保しているのだけど、内層を一面丸々GNDに使えるので楽。ビアを打ちまくらなくて済む。電源ラインも別層が使えるので引き回しの悩みがいらない。2層と比べてパタン設計が楽なことを強く実感した。
ガーバファイルの吐出し手順は2層の場合と変らない。
発注
ALLPCBの見積り画面から。
ガーバファイルをアップロードすると基板サイズや層数は自動で反映される。枚数を入力して見積り(これ以外の項目は今回はデフォルトで)。
基板製造費は$1。送料は一番安い配送方法だと$11。
受取り
4月25日発注(支払い)で、発送予定が4月28日。今回はちょっと押したようで29日仕上がりで、30日に発送された。
発注一覧ページからはテストレポートもダウンロードできる(PDF)。
受け取ったのは5月6日。
届いた箱がずいぶんと大きいなと思ったら、オマケのPCB定規が入っていた。ありがたい。
6層だからと言って基板厚が変るわけでもないので見た目上の大きな違いはない。表面にベタ塗りがないのでスッキリとしてはいる。
動作確認はしばらく先。そもそも試作品なので動くかどうかもわからないけど。
これまで2層基板で四苦八苦しながら配線していた。それでも大抵はなんとかなるのだけどかなり大変(時間がかかる)。今回、4そうで作ってみてずいぶんと楽になることがよくわかった。こういう機会を与えてくれたALLPCBに感謝。
【追記】 HASLのムラ
パッドの表面(ハンダレベラ仕上げ)をよく見ると凸凹している。
すべてではないけど、所々こういうところがある。単純に部品を搭載するのであれば問題になるほどのものでもないと思うが、テスト用のパッドとして使いたいなどと考えると平らであるほうが望ましい。
この点について聞いてみたところ、品質上の問題として認識したとのこと。発注の際に注意事項として伝えれば対応してくれるそうだ(程度にもよるだろうけど、追加料金なしで)。また、Premium boardとしての発注なら、これは品質検査で落ちるらしい。
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