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AT50の試用

前回の続き。

AT50を実際に試してみるために、ロングワイヤを仮設。

エレメント長は9m位。最も高いところでせいぜい4m。そんなにないかも。水平部も4m位。この写真の右側からはワイヤを斜めに引き下ろしてAT50に接続。

ケースにはまだ組み込んでいないので、こんなバラック状態で試してみる。右側の茶色のワイヤがアンテナエレメント。左の細い黒いのがカウンタポイズ。この後、カウンタポイズは増やして3本にした。いずれも8~9mくらいだと思う(ちゃんとは測っていない)。それを地面に適当に広げた(敷地の都合で伸ばせいないので適当に折り曲げて)。

建物から近いためか、チューニングが取れるバンドは多くない。また、カウンタポイズの展開方法を変更したり、AT50の位置を変えたりすると、チューニングが取れるバンドも変わってくる。もっとしっかりしたカウンタぽいず、あるいは、アースを用意しなきゃダメなんだろう。

やはり、表示部があると便利だけど、屋外型チューナでは非現実的。

実際に運用する際には、蓋をかぶせた。

上に乗っているのはコモンモードチョーク。FT240-43を使用。

7、18、21、24MHzでそれなりにSWRが下がったのでFT8で運用してみた。こんないい加減なアンテナ、しかも、住宅街の全然開けていないところでもそれなりに飛んでくれている。送信出力は50W弱。

QSOできた一番のDXはポーランド。40mでCQ出してたら呼んでくれた。PSK Reporterではヨーロッパ方面には全然拾われていなかったのでビックリ。

送信後にコイルの温度をチェックしようと触ってみたけど発熱は感じなかった。それよりもリレーがかなり高温になったのが気になる。手で触れはするけれど、ずっと触っているのは無理という感じの温度。そんなこんなをやっていたら、Mコネの芯線部が切れたので終了。まぁ、今なバラック状態では仕方あるまい。使えることはわかったのでケースに組み込む方法を考える。

コメント

  1. 松盛 裕吉 より:

    第一電波(ダイヤモンド)のホームページでは、FT8モードの場合
    耐入力(SSB)の1/5で使ってくださいとの記述があります。
    アンテナもカプラも結局は放熱で決まるように思います。
    150WでしたらFT8運用の場合は30-40Wが限度ではないでしょうか。

    https://www.diamond-ant.co.jp/index.html

    • jh4vaj より:

      AT50の販売ページの記載はこうなっています。

      Adopt SMI-12V, 10A relay, MAX, 200W, it is recommended to use no more than 150W for a long time.

      ですので、基準とするのは200Wの方でしょう。まぁ、それでも1/5だと40Wということになりますけど。この説明を信用していいのかという疑問も無きにしもあらずですが…。

      ついでに、他社のATUの状況を調べてみました。

      iCOM AH-4

      Q. 最大定格入力電力は120Wとなっているが、FMモードで100Wで使っても大丈夫か。
      A. 問題ありません。安心してご使用下さい。

      https://www.icom.co.jp/lineup/options/AH-4/?open=3#detail_co…

      LDG RT-100

      0.1 to 125 watt power range (SSB and CW), 30 watt digital.

      https://ldgelectronics.com/index.php/products/remote/rt-100/

      MFJ MFJ-993BRT

      Handles 300 watts PEP SSB, 150 watts CW

      https://cdn.shopify.com/s/files/1/0289/7782/3843/files/MFJ-9…

      MFJ MFJ-926B

      Handles 200 watts SSB/CW

      https://cdn.shopify.com/s/files/1/0289/7782/3843/files/MFJ-9…

      CG Antenna CG-3000

      Input power:
      10 – 200W PEP

      http://www.cgantenna.be/product_cg3000.html

      各社各様ですね。

      ただ、発熱するならLの方じゃないかと思っていたので、リレーが熱いのは想定外でした。

      それはそれとして、第一電波工業の「新デジタルモードFT8等で、<中略>SSB(PEP)の1/5以内の送信出力でご使用下さい」の根拠もなんだかよくわかりません。連続という意味であれば、FMと同じだと思います。例えば、HF10CLだと「耐入力:200W(SSB)、70W(FM)」とFMはSSBの約1/3とされています。同シリーズのHF6CLでは「耐入力:250W(SSB)、80W(FM)」で約1/4です。この二つが違っているのもよくわかりませんが、FT8だとさらに厳しいとされる理由がわかりません。

      https://www.diamond-ant.co.jp/product/ama/mobil/mobil_8hf_ce…

  2. 松盛 裕吉 より:

    こんばんは
    わざわざ各社の仕様をチェックして下さり有難うございます。
    メーカーにより定義が異なるのは仕方ないとして、
    MFJ相互でもSSB/CWの電力低減があったりなかったりと良く判らないですね。
    関係ないことですが、MFJのメモリー保持が100年 200年には笑ってしまいました。

    FMとFT8ですが、FMをラグチューとすれば10分単位くらいのデューティーが0.5より小さいと考えられますが、
    FT8ですとデューティーは限りなく0.5に近いと思われます。
    なのでFMのラグチューよりFT8連続運用の方が厳しい。

    第一電波のHF40CLでFT8を50W運用しますと、ローディングコイルが温まります。
    同タイプの14メガ以上ですと実感することはありません。
    7メガは放射抵抗の関係で、コイルのロスが大きいものと思います。

    AH-4やAH-3の中身を開けてリレーの発熱をチェックしたことはありません。
    実験するには50ワット以上のダミーが必要なので試すのは困難。

    中華チューナーのリレー仕様を調べようとしましたが、接点の接触抵抗が
    判りませんでした。 流せる電流は16アンペアもありますが、
    発熱は接触抵抗でしょうか、VNAでチェックしてみると分るかも。
    そこまで調べる意味があるか、、無いと思います。 (笑)

  3. 松盛 裕吉 より:

    さらに詳しく調べていただきありがとうございます。
    制御電圧が極端に低ければリレーの接触抵抗が悪化しそうですが、
    それはないでしょうし、発熱の原因は○○クオリティによる品質のばらつきか。
    そしてまさかの誘電体損失(まさかですが)。

    この件、技術的に興味があり書き込みしましたが、この辺で終了したいと思います。
    お付き合いありがとうございました。