tinySAでマーカを使う練習として、高調波を測ってみる。測定対象は、この48MHzの発振器。
測定(手動)
まず、電源を入れた状態。

高調波がずらっと並んでいる。170MHz位に何かある。色々ぶら下がっている安定化電源につないだためか、どこかのノイズを拾っているみたい。モバイルバッテリで動かしたら下のような感じで、そのノイズはないので。

ここでは、安定化電源の方で進める。モバイルバッテリだと勝手に電源が切れて面倒なので(消費電流が少なすぎてオートパワーオフが働く)。
参照マーカを確認
まず、メインメニューを開く。

「MARKER」をタップ。

「MODIFY MARKERS」をタップ。

ここで操作するマーカを選択する。まず、「MARKER 1」をタップして、現状を確認。

「REFER」にチェックが入っており、このマーカが基準になっていることを表している。また、「TRACKING」にもチェックが入っており、ピークの周波数がずれても付いていく。画面左上の「1RT」はマーカ1の状態。REFERとTRACKINGにチェックが入っていることがここでも分かる。
測定マーカを表示
「← BACK」で戻る。

「MARKER 2」をタップ。

参照マーカからの差を見たいので、「DELTA」をタップ。

メニューを消す(画面のメニュー以外の適当なところをタップ)するとこんな感じ。

「2D」はマーカ2がDELTAの設定になっていることをアワラしている。その左の三角は移動の対象の意味。そこで、レバースイッチを左右に操作して見たい位置に移動させる。

第2高調波の位置に移動させてみた。参照マーカ(マーカ1)からの差分の周波数とレベルが表示されている。
これで、高調波のレベルが測定できた。
マーカを増やす
マーカは全部で四つ表示できる。先程と同様な操作でマーカ3と4も表示させせてみた。

追加したマーカは第3次と第5次の高調波の位置。
ピークサーチ
マーカの移動はメニューからも行える。

この画面で「SEARCH」をタップ。

「PEAK SEARCH」はレベルが一番高いところに自動設定してくれる。
「MIN ← LEFT」は今の位置の左側の低いポイント。「MIN → RIGHT」は右の低いポイント。「MAX ← LEFT」、「MAXN → RIGHT」も同様で高いポイントをサーチ。これを使えばピークへの移動が楽。しかし、なんで、 MINがメニューの上で、MAXが下なんだろう?直感とは逆…。
マーカを消す

この画面で「DELETE」をタップすると、今操作対象になっているマーカが消える。
高調波測定モード(一発自動測定)
tinySAには、よく使ういくつかの測定が簡単にできるモードが用意されている。

メインメニューで「MEASUER」をタップ。

高調波測定は「HARMONIC」をタップすればOK。

10キーが出てくるので、基本波の周波数を入力する。ぴったりでなく、大体でOK(例えば、10.24MHzなら、10Mで大丈夫)。

スイープ周波数範囲も適当に設定してくれ、各高調波にマーカをセットしてくれる。とても簡単。