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エレキーが勝手にスクイーズする原因はパドル接続ケーブルのクロストークだった

DCPA03に外部パドルをつないで使っていて、奇妙な動作に遭遇した。

片方のパドルしか操作していないのに反対側も操作したことになるというもの。短点側だけしか触っていないのに、長点も入力されてしまう。その結果、エレキーはスクイーズ動作する。下のビデオがその様子。

最初はチャタリングかと思ったけど、チャタリングだと短点なら短点の誤動作(誤打鍵)になるだけで、長点には影響は出ないはず。逆側に影響が出るってことは、ケーブルのクロストークか?

ということで、オシロで見てみた。

上の黄が操作したパドル側、下がもう一方。見事にヒゲが乗ってる。2.5V/divなので、立下りのピークで1Vくらい下がっている(カーソルを表示して測ればよかった…)。でも、それなら4V位あるので論理的にはHighのはず。

と思ったけど、DCPA03の入力は、回路の簡素化のために、PNPで受けているんだった。

これだと、+5Vのラインに対してトランジスタのベースのラインが1Vも下がったらオンになってしまう。現象としては理解できたけど、困った。

試しにケーブルをいくつか替えて見たら、問題が起きるケーブルと起きないケーブルとがあった。問題が起きないケーブルだと、波形はこんな感じ。

多少は誘導を受けているけど、先程のものと比べたらかなり小さい。これなら誤動作にはならない。

左の黒と中央の赤が問題が起きるケーブル。どちらもAliExpressで買った激安ケーブル。右が問題が起きないケーブル。こちらは、千石で買ったカモンブランドの安価なケーブル。AliExpressだからダメっていうこともないだろうけど、何しろ安すぎるケーブルだとやっぱりダメだな。あれほどものクロストークだと、オーディオ的に見てもダメだろう(左右のchが互いに混ざる)。余談ながら、赤のケーブルはものすごく安かったのでたくさんかったのけど、すぐに断線する。もう三本だか四本だかダメになった。「安物買いの~」の実例…。

そういうわけで、DCPA03の回路にも問題がないわけじゃないけど、それなりの品質のケーブルを使えば誤動作にはならなさそう。

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