UTG962E – ファンクションジェネレータ/60MHz

UNI-T社のファンクションジェネレータ「UTG962E」をBanggoodから提供してもらったので、試用してみる。

仕様

まず、主は仕様を拾っておく。

  • チャネル数: 2
  • 範囲周波数
    • 正弦波: 1μHz~60MHz
    • 矩形波: 1μHz~20MHz
    • 三角波: 1μHz~400kHz
    • パルス: 1μHz~20MHz
    • ガウスノイズ: 60MHz (-3dB)
    • 任意波形: 1μHz~10MHz
  • 正弦波高調波
    • DC~5MHz: -60dBc
    • 5~30MHz: -50dBc
    • 30~60MHz: -40dBc
  • 出力特性
    • 振幅
      • ≦10MHz: 1mVpp~10Vpp
      • ≦60MHz: 1mVpp~5Vpp
    • 精度: ±3%(1kHz正弦波)
    • フラットネス
      • ≦10MHz: ±0.1dB
      • ≦60MHz: ±0.3dB
    • インピーダンス: 50Ω
  • 変調: AM、FM、PM、FSK
  • 液晶パネル: 4.3インチTFT、480×272ピクセル
  • 電源: DC 5V/2A
  • 寸法: 172x90x68mm
  • 重量: 0.77kg

上限周波数が30MHzのUTG932Eというモデルもある。

詳細はメーカのサイトで ⇒ UTG900E SERIES

上記のメーカサイト内にはマニュアルやデータシート(カタログ)もある。上記の仕様はそのデータシートから抜粋したもの。

Banggoodの販売ページはこちら

開封・外観

写真はクリックで拡大。

内容物は、本体、ACアダプタ(プラグアタッチメント、ケーブル)、BNC-BNCケーブル、BNC-ミノムシケーブル、マニュアル。

ACアダプタはプラグの先が交換できるタイプ。マニュアルは公式サイトへの誘導が書いてあるだけ。

横幅は172mmで、とてもコンパクト。

コネクタ類は左右にある。底には「開けるなよ」のシールが貼られているので開腹は断念。

縦置きも横置きも可能。立てたときは傾斜がつく。寝せた場合は底に少し隙間があく。よく考えられていると思う。なお、冷却ファンはなし。

画面は大きくて見やすい(これ、重要)。なお、タッチパネルではない。

簡易な電圧・電流計で測ってみたところ、2ch同時動作時のピークで1.4A程度だった。ACアダプタは5V/2Aのもの。試しに2A出力のモバイルバッテリをつないでみたら動いてくれた。

操作方法

使い方は結構直感的。だいたいのことは、マニュアルを見なくてもいじっていればわかる。

ヘルプ

ボタンを長押しするとそのボタンの説明が表示される。

ボタンの意味はわかるけど、やりたいことの操作方法はこれではわからない。例えば、「波形の選択ってどうやるんだろう?」というような切り口。そっちはオンラインマニュアルを見るしかない。とはいえ、ボタンの意味がわかるだけでも助かる。

波形設定

波形選択

ロータリエンコーダの左隣の「Wave」ボタンを押すと波形の選択画面に。

画面下のボタンで希望の波形を選択する。

周波数、振幅など

波形を選択後は、そのパラメータ(周波数など)の設定画面になる。

画面下のFreq、 Ampなどから希望のものを選択する。

値の設定は10キーでダイレクトに指定できる。数字を入れて画面下の単位(uHz、mHz、Hz、…)を押せば確定。ロータリエンコーダでも設定可能。その場合の桁移動はロータリエンコーダの下の矢印キーで左右に動かす。ロータリエンコーダを押し込むと確定し、その設定項目から抜ける。その状態でロータリエンコーダを回すと設定項目の選択ができる。

【補足】項目の選択はロータリエンコーダを回してプッシュか、画面下のボタンでダイレクト。どちらでもOK。好みやそのときの操作の流れで。

振幅などの値の設定方法も同様。

パラメータは波形に合せて項目が変る。例えば、矩形波にはデューティがあったりなど。

負荷インピーダンス

Utilityボタンを押し、チャネルを選択(CH1 Setting・CH2 Settingボタンを押す)と出力のON/OFFや反転の切換えなどの項目がある。その中にLoadがあって、負荷インピーダンスを切換えられる。プリセットされている50Ω、75Ω、HighZから選ぶか、10キーで任意の数値を入れて「Ω」を押す。出力のBNCコネクタは50Ωだと思うので、それ以外は多少インチキってことになるだろうけど。

インピーダンスを設定した状態だと、振幅がdBmでも設定できるようになる。

当然ながら、マイナス値も設定できる。10キーの「+/-」キーを使えばOK。

チャネルの切換え・ON/OFF

右端の「CH1」、「CH2」を選択できる。上で説明したパラメータの設定は選ばれた方のチャネルが対象。選ばれたチャネルのチャネルボタン(「CH1」、または、「CH2」 )を押すと、出力をON/OFFできる。文章で書くとややこしいけど、要するに、CH1/CH2を押すとそちらの出力をON/OFFできるということ。出力がONの状態では、そのボタンが緑に点灯する。

変調

Modeボタンを押すと変調をかけられる。

変調方式を選択すると、変調波形などの詳細設定ができる。

下は1MHzのキャリアに、10kHz・100%の振幅変調をかけてみた様子をオシロスコープで観測したもの。

2CH同時出力

両チャネルとも60MHzの正弦波の場合と、CH1が10MHzの正弦波でCH2が5MHzの矩形波を同時に出力してみた様子。

周波数カウンタ

Ulirityボタンを押し、Counterを選ぶと周波数カウンタとして使える。入力端子は一番上。

操作の様子

あれこれいじってみている様子。無言だし、テロップも入れていないし、まったく編集していない撮って出し。それでも操作の雰囲気は伝わるかと。

UTG962E ファンクションジェネレータ

出力波形測定

UTG962Eの出力波形をオシロスコープで見てみる。使用するオシロスコープは、Micsig STO1104C

BanggoodからMicsig社のデジタルオシロスコープSTO1104Cのレビューをオファーされた。断る理由はまったくないので、...

正弦波

電圧は5Vpp。

1kHz

10kHz

100kHz

1MHz

10MHz

20MHz

30MHz

40MHz

50MHz

60MHz

スプリアス

20MHzでの高調波と、信号周波数近傍をTinySAで見た様子。5Vppと言った高レベル信号をTinySAに入力すると壊れるので-20dBmで。

ここのまとめ

ぱっと見でPK-PKだと大きめに出ているけど、Ampで見ると5Vちょうど。PK-PKはノイズを拾っているのかな。フラットネスの仕様は±0.1dB(≦10MHz)、 ±0.3dB≦60MHz)なので、5Vの場合の下限は4.943V(≦10MHz)。30MHzまでは仕様どおり。40MHz以上ではやや小さくなってしまっている。

矩形波

同じく、5V。

100kHz

1MHz

5MHz

10MHz

15MHz

20MHz

矩形波は20MHzが上限。

高調波

1MHz(-20dBm)の矩形波の高調波の様子。これも、TinySAでの測定。

ここのまとめ

矩形波は5MHz位から波形の鈍りが目立ってきて、上限の20MHzでは相当丸い。UTG962Eのパネルにもそれは表現されている。下は、1, 10, 20MHzの設定画面。立上り・立下りが斜めになっている。

まとめ

コンパクトながら画面が大きく、操作も直感的でわかりやすい。性能は仕様を概ね満足しているみたい(30MHzを超えると、振幅レベルがやや落ちる)。

負荷インピーダンスの設定ができ、dBmでのレベル指定もできて便利。

PCに接続すれば任意の波形も作れるみたい(ユーティリティはメーカの公式サイトでダウンロード)だけど、そこまでは試していない。

購入情報

冒頭にも書いたとおり、Banggoodで購入可能。ここで試した60MHzモデルの他に30MHzモデルもある。

販売ページはこちら