PCBWayから「レビューしてもらえないか」との打診を受けたので、試してみた。
私が作る基板の多くは、基板分割のスリットを入れている。でも、それだと別料金かかることそうなので、そうではないもので試すことにした。
発注
まず、PCBWayのサイトはこちら。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_000.png?v=1590234067)
2層、100×100mm、10枚で$5。このあたりは他社と同じ。しかし、24時間と爆速。これはすごい。
「$5.00」のところをクリックすれば、先に進む。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_001-600x109.png?v=1590236172)
右上の方の国旗マークで日の丸を選ぶと日本語になる。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_002-600x438.png?v=1590236325)
「なんだか複雑?」と思ったけど、「クイックオーダー基板(自動入力パラメーター)」をクリックしたらシンプルな画面になった。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_003-600x402.png?v=1590236487)
ガーバーファイルを読み込ませたらそれが絵で表示された。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_004-600x526.png?v=1590236583)
同一種類四つの面付け。V-cutが縦横一本ずつ。
その他一般的な指定。レジストは青で。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_006.png?v=1590237036)
あれ?$5じゃなくて、$31になっている…。注文設定を色々変えて確認してみたら、V-cut指定すると追加料金が発生するらしい。パターンが一種類てあっても。二種類以上だともっと高くなる。他の業者だと同一パターンの場合は追加料金が発生しないところもあるけど、PCBWayではこういう料金体系のようだ。
配送は一番早いDHLで。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_007.png)
支払いへ。住所等、どんどん入力。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_008-600x554.png?v=1590237742)
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_009-600x465.png?v=1590237776)
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_010-600x401.png?v=1590237940)
PayPalで払うことにすると、PayPal手数料が加算されてしまう。PayPalは為替手数料が高いので、料金的には得策ではなさそう。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_013-600x180.png?v=1590238320)
アカウント作成時に$5分のクーポンをくれたので、送料を入れて最終的にこの金額。
注文受付の返信メール。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_017.png?v=1590238875)
製造
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_014-600x202.png?v=1590238384)
注文受付が06時だったので、Pre生産工程に入るまでに12時間。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_015-600x590.png?v=1590238442)
どこまで進んでいるかを細かく追える。これは安心。つい、ちょくちょく見てしまう。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_order_016-600x705.png?v=1590238457)
Pre工程から出荷待ちになるまで丸二日。24hourはどこを指しているのだろう?ま、ともかく速いのは間違いない。
到着
5月21日着。DHLを利用した場合の配送日数は3~7日となっているので、こんなものか。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_01.jpg?v=1590239063)
化粧箱に入っている。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_02.jpg)
片面プチプチの真空パック。よく見ると分かるけど、基板の一か所にPCBWayの管理番号が印刷されている。これは発注時に印字しないように指示もできる(有料オプション)。
パックを開けた第一印象は「すごくきれい!」。基板に艶がある。業者によっては粉っぽい印象があるけど、そう言うのは一切なく、ツヤツヤ。ルータ加工後に洗浄しているのかな?
ちなみに、11枚入っていた。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_03.jpg?v=1590239342)
ELECROWで作ったものと比べてみた。左が今回のPCBWay、右がELECROW。穴の大きさと数が違うのは設計を変えたため。それと印字文字以外は同じ。
色が明らかに違う。PCBWayのものは、同じ青でもとても深い。紺に近いくらい。レジストの色が濃い分、白い文字がくっきり見える。
それと、レジストの厚みが違うのか、穴のエッジに丸みがある。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_04.jpg?v=1590239622)
上が今回のPCBWay製。
まとめなど
発注から一週間で手元に届いた。製造期間は丸二日。コロナ禍で物流が乱れていることを考えればすごく早いと思う。
基板製造の途中経過が詳しくわかり、安心。サイトが日本語なのもわかりやすい。
基板の仕上げはとてもきれい。見た目も美しい。
面付け料金が発生しないようと思い、今回は手持ちのデータのうちこれを使った(他のまともなものはどれもスリット入りなので)。しかし、残念ながら、このような同一パターンでも面付け料金が発生した。これでも面付け料金が発生するのだったら、いっそのことスリット入りの通常の「電子回路基板」にすればよかった。そうすれば細いパターンがどんな具合に仕上がるかもわかったのだけど。でも、今回手元に届いた基板の印象からすれば、きっときれいなパターンに仕上がるのだろう。
まとめのまとめ。
- PCBWayは早い
- 仕上がりがきれい
- 途中経過も詳しくわかって安心
- 日本語でわかりやすい
- 面付けは同一パターンでも追加料金が発生
【オマケ】
この基板を使って作った1200MHz 2/3λヘンテナ。
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_06.jpg)
![](https://www.jh4vaj.com/wp-content/uploads/2020/05/PCBWay_07.jpg)
SWRもちゃんと落ちている。
https://www.jh4vaj.com/1223h01_01
コメント