概要・特徴
GHz帯で使用可能なダミーロードです。実測でVSWR 1.05以下≦3GHzでした。それ以上の周波数では測定できる機器を所有していないので未確認です。
【追記】 その後、LiteVNAを入手したので測定してみました。結果、6GHzまで最も高いところで1.15程度でした。詳細は後述。

- 高電力薄膜チップ終端器を採用
- 抵抗・コネクタの実装パターンは二か所(一つだけでも使用可)
- コネクタが飛び出していないので、収納に便利
- 基板サイズ: 100x100mm
プリント基板全体を放熱器として使用しています。全面に大きめのスルーホールを設け、金属の表面積を稼ぐとともに、空気が流れやすくしました。
特性等
高周波特性
S-A-A-2で測定した特性は以下のとおりです。
SMA-P(オス)コネクタ

スイープ範囲は1MHz~3GHzで、黄色のグラフがVSWR(一目盛り0.05)です。青と赤はそれぞれレジスタンスとリアクタンス、緑はスミスチャートです。
【追記】 LiteVNAを使用して1MHz~6GHzの範囲で測定してみました。黄がSWR(0.1/div)、青がレジスタンス(10Ω/div)、赤がリアクタンス(10Ω/div、縦軸センタが0Ω)。キャリブレーションにはLiteVNAのキャリブレーションキットを用いました。

S-A-A-2の測定結果と比較すると、SWRは充分低いことには変わりないですが、グラフの傾向は少々異なっています。
SMA-J(メス)コネクタ

スイープ範囲やグラフは上と同じです。
負荷テスト
430MHz、10Wで1分間の送信を行いました。コネクタが非常に熱くなります(基板もだいぶ温まりますが、それよりもコネクタへの熱の電動の方が大きいようです)。それ以外の特段の異常は見られませんでした。

なお、上のS-A-A-2での特性測定は、この負荷テストを行った後のものです。負荷テスト後も特性に異常は生じていません。