
概要
AVRマイコンのプログラマ(ArduinoISP)のボードです。Arduino NanoとZIP-28ソケットを一枚の基板に載せました。ATmega328PとATtiny85はこのボードだけで書き込みできます。ISP端子も設けていますので、他のAVRマイコンへの書込みや、Arduino UNO R3やArduino Nanoへのブートローダの書込みにも使えます。
Arduino UNOやArduno NanoにArduinoISP(サンプルスケッチにある)を書き込めばそのArduinoをプログラマとして使えますが、いちいち配線するのが面倒なので一体化した基板を作りました。
基板だけです。部品付きのキットではありません。
関連品として、Arduinoのお手軽実験ボードもあります。
回路図等
大雑把に言えば、Arduino NanoとZIF-28のソケットを、プログラミング用の配線で繋いだだけです。ATmega328PとATtiny85の対応は、ジャンパピンで切り替えます。
使用部品は下の表を参考にしてください。利便性のために秋月の通販コードを記載していますが、それに限定するものでもありません。この表を参考に適当なものを選んでください。
| 部品番号 | 定数等 | 数量 | 秋月販売コード |
|---|---|---|---|
| C1, C2 | 1uF(0.1uFでも可) | 2 | |
| C3, C4 | 22pF | 2 | |
| IC1 | 01×15 ピンソケット 2.54mmピッチ | 2 | 110102 |
| J1 | 02×03 ピンヘッダ 2.54mmピッチ | 1 | 116883 |
| J2, J3, J4, J5, J6 | 01×03 ピンヘッダ 2.54mmピッチ | 5 | 103949 |
| SW1 | 6mm角タクトスイッチ | 1 | 103647 |
| U1 | ZIF-28 | 1 | 117234 |
| Y1 | 16MHz HC-49/S | 1 | 108671 |
| ジャンパピン | 6 | 103894 | |
| Arduino Nano | 1 |
コンデンサはリード部品(5mmピッチ)でもチップ部品(2012Mサイズ)でも実装できます。
ATmega328Pで外部クロックを使わない(内蔵クロックだけしか使わない)のなら、C3、C4、Y1は不要です。また、上の部品表では外部クロックは16MHzを想定しています。他の周波数にするならその周波数の水晶にしてください(16MHzだけしか動作確認していませんが…)。
IC1はピンソケットを使ってArduino Nano(互換機)を取り付けることを想定しています。直付けするなら、当然、ピンソケットは不要です。また、Arduino NanoとPCを接続するUSBケーブルも必要です。
ISP端子を使わないならJ1は不要です。ISP端子を使うなら、J1を実装し、6ピンケーブルも用意してください。
ATmega328PかATtiny85のどちらかしか使わないのなら、J2~J6とジャンパピンは不要です。ATmega328Pなら何もせずにオープン、ATtiny85ならJ2~J6は85用にショートしてください。
SW1はリセットスイッチですが、実装不要です。Arduino Nano上のリセットスイッチと並列に繋がっているだけですので、リセットするならArduino Nano上のスイッチを使えばOKです。Arduino Nano上のリセットスイッチが押しにくいと思ったらSW1を実装してください。とは言え、通常は手動でリセットを行うことはないでしょう。
基板サイズは秋月のCタイプ(72×47.5mm)に合わせていますので、底板を付けるならCタイプ基板が使えます。秋月にはCタイプ用のアクリル板もありますが、基板のほうが安価です(アクリル板は少し大きめに作られています)。下の写真のように、適当な厚紙を結束バンドで縛り付けるのでも底のカバーとしては充分だと思います。

使い方
組立てに関しては、特段の説明は不要でしょう。一点挙げるとすれば、ZIFソケットは、レバーを上げた状態でハンダ付けを行ってください。詳しくは秋月のマニュアルをご覧ください。

Arduino NanoをISPとして使うには、Arduino IDEのスケッチ例にあるArduinoISPをこの基板上のArduino Nanoに書き込んでください。

また、これをプログラマとして使う際には、書込み装置としてArduino as ISPを選択してください。

ArduinoISPとArduino as ISP、名称が似ていてややこしいですが、前者が書込み用のプログラム(スケッチ)、後者がそれを書き込んだ書込みツールです。ArduinoISPやArduino as ISPに関しては検索すればたくさん情報が見つかりますので、それらを参考にしてください。
このボードを使ってATmega328Pに書き込む場合は、下の写真のようにマイコンチップをZIFソケットに挿し込みます。

ジャンパピンは「328」の方に挿してください。全部で5つあります。

ATtiny85に書き込む場合は、マイコンチップをソケットの左に寄せて挿します。

ジャンパピンは5つとも「85」側です。

頒布
基板だけです。部品付きのキットではありません。

前記の部品表を参考に必要な部品を調達してください。
【注意】
- 資源の有効活用のため、梱包材は再利用することがあります。ご了承ください。
- 仕様や頒布価格は予告なく変更することがあります。
- 本機の組立てや使用による怪我・事故等には責任を負いません。
【頒布】
- 頒布価格: 250円(1枚あたり)
- 送料: 100円(普通郵便、基板1枚まで限定)、230円(クリックポスト)
- 支払い方法: 銀行振込
【申込みフォーム】
こちらにご入力いただいたメールアドレス宛に、追って、振込先等をお知らせします。入力ミスのないようお願いします。また、ここにご住所等は書かないようにお願いします。
※これは申込み専用フォームです。申込み以外(問合せ等)には使用できません。
このフォームでお申し込みいただいた時点では、注文が確定されるわけではありません。タイミングによっては、在庫が切れている場合もあります。自動注文システムではなく手動での対応ですので、何卒、ご了承下さい。

