uBITX Memory Managerを見ていたら、Tune Stepsという項目があった。ファンクションスイッチの追加でチューニングステップが簡単に切り替えられるようになったけれど、ステップの最大値が1,000Hzで大きく動かすには使いづらいと思っていたので、ステップの変更ができるのならやってみよう。
まず、何も設定していない状態では、上のように各設定値が0になっていた。この状態だと、デフォルト値が採用されるのだろう。
おそらく、各枠に希望の数値を入れればいいのだろうけど「Auto Input」というボタンが右上にあるので、押してみる。
こんなウィンドウがポップアップした。なるほど。標準的な値がプリセットされており、この中から選べるようになっているらしい。とりあえず、適当なものの選んで「Select」ボタンを押す。
値が反映された。
これを書き込んで、uBITXをリセット。
立ち上がったら動作確認。期待通り、設定した値でチューニングステップが変更できるようになった。
これでいいかなと思ってしばらく使っていたのだけど、どうも使いにくい。いや、これはデフォルトの状態のときから思っていたのだけど、ボタンを押す度にステップが大きい値に変更されるのが良くない。
例えば、ステップが100Hzだったときに、7085.200kHzでSSBの音声を受信したとする。しかし、チューニングがまだ合っていないのでモガモガ状態。周波数を少し動かして正しくチューニングしたい。今はステップが100Hzなので、1ステップ動かすと7085.300kHzになり、今度は行き過ぎ。この間の周波数に合せたいのでステップを10Hzにしたい。しかし、ボタンを押す度にステップは大きくなる。上の図の設定だとステップボタンを押すと1,000Hzになり、VFOはその単位で丸められて7085.000kHzになる。さらにボタンを押すとステップが10,000HzになってVFOは7080.000kHzに丸められる。チューニングが大きくズレてしまう結果になり、甚だ使いづらい。
これは、ボタンを押す度にステップが大きくなり、小さくすることができないのが問題。逆向きのボタンもあればいいのだろうけど、そういう作りにはなっていないみたい。うーん、プログラムを修正する?ちょっと見てみたら、こんな感じになっていた。
case FKEY_STEP :
if (++tuneStepIndex > 5)
tuneStepIndex = 1;
インクリメントされるようにコーディングされているので、デクリメントに変えれば逆向きに動かすことはできそう。でも、それだけのためにプログラムを変えるのも嫌だなぁ。新しいファームウェアが出る度に自分でいじらなきゃいけなくなるのは避けたい。
あ、じゃ、uBITX Memory Managerに設定する値を逆にすればいいじゃないか。こんな具合に。
ん?「The first two digits are 0 to 60.」の注意書き(?)が気になるなぁ。最初の二つは60までしか設定できないんだろうか?ま、ダメならダメで警告が出るだろうし、出なくてもちゃんと動かないとか結果はすぐに分かるだろう。
ということで、試しにこれで書き込む。警告等はなく、そのまま書き込めた。再起動すると特段問題なく動いている。
7085.200kHz / step 100 → 7085.200kHz / step 10 → 7085.220kHz
この動きができるようになった。これなら使いやすい。
ただし、ステップを大きくしたいときには、
7085.200kHz / step 100 → 7085.200kHz / step 10 → 7085.200kHz / step 1 → 7080.000kHz / step 10000 → 7080.000kHz / step 1000
のようになる。でも、ま、これは許容範囲かな。微調整したいを思ったのに、逆に周波数が大きく逃げてしまうことはなくなったことの方が助かる。
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