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Windowsの時計合せ(JT65のために)

JT65の通信(おそらくJT9も)では、PCの時計が合っていることが重要。双方の時計の誤差が大きいと信号をデコードできない。

Windowsではインターネットを使って自動的に時計を合せてくれる仕組みが入っているが、その調整頻度が一週間ごとと、かなり大雑把。PCの時計なんて時計としてはオマケなので、その精度は100円ショップで売っている時計ほどもない。なので、もっと頻繁に合せないと、JT65の通信には使えない。

ということで、その設定方法。


ここに書いた方法(Windowsのインターネット時刻設定)では正確には合わないことがわかった。こちらの記事を参照。

Windowsの時計を正確に合せる
FT8のデコード率が悪いのは時計のズレせい FT8で、WSJT-Xのウォータフォールにたくさん信号が見えている割にデコードできているものが少ない。どうしてか考えてたどり着いたのが時計のズレ。手動で時計を合せたらたくさんデコードできた。やはり...

ここでは、Windows 10のタスクスケジューラを使って、1時間ごとに時計を自動的に校正するように設定する。おそらく、Windows 7以降なら、この方法で行ける(画面構成等は多少違うだろうが)。

WindowTime_01

タスクスケジューラを検索して開く(日本語ではなく、英語でtaskと検索しても見つかるはず)。

WindowTime_02

タスクスケジューラが開いたら、左ペイン(一覧)から、Microsoft → Windows → Time Syncronizationとたどって開く。中央上部のSyncronizeTimeを選択し、右クリックでプロパティを開く。

WindowTime_03

トリガータブを開き、「新規」をクリック。

WindowTime_04

各項目を設定。

タスクの開始: スタートアップ時

遅延時間を指定する: 1分間

繰り返し間隔: 1時間

継続時間: 無期限

各項目と「有効」のチェックを忘れずに。これで、Windows起動後1分経過したところで時計を合せ、以後、1時間ごとに再調整してくれる。

WindowTime_05

続いて、条件タブを開き、「コンピュータをAC電源で使用している~」のチェックを外す。デスクトップ機でACで使用しているなら無関係の項目だけど、ノートPCでバッテリ運用するなら、これを外しておかないと時刻合せが行われない。

WindowTime_14

最後にOKをクリック。

これで時計合せのスケジュール設定は終りだけれど、合せに行く(同期させる)時刻サーバを国内のものに変更しておく。同期先は以下。

国立研究開発法人 情報通信研究機構 公開NTPサービス
http://www2.nict.go.jp/aeri/sts/tsp/PubNtp/index.html

WindowTime_06

「設定」の「時刻と言語」を開く。

WindowTime_07

下にスクロールして、「日付、時刻、地域の追加設定」をクリック。

WindowTime_08

「日付と時刻の設定」をクリック。

WindowTime_09

「インターネット時刻」タブの「設定の変更」をクリック。

WindowTime_10

サーバーには、

ntp.nict.jp

と記入し、「今すぐ更新」をクリック。

WindowTime_11

時刻同期中…

WindowTime_12

上手く行けば、「時計は正常に…と同期しました。」となる。失敗した場合は、サーバのスペルを間違えていないかチェック。もちろん、インターネットに正常に繋がっていなければならない。

正常に同期できたのが確認できたらOKボタンをクリック。余談ながら、「今、合ってるか?」と心配になったら、この画面で「今すぐ更新」を押せば、いつでも手動で同期させられる。

WindowTime_13

最後に、「日付と時刻」をOKボタンで閉じれば完了。

なお、この画面では「次回の同期」のタイミングが一週間後と表示されるが、これは最初に書いたようにWindowsの時刻合せのスケジュールが一週間ごとのため。今回、これとは別に、タスクスケジューラでスケジュールを組んだので、ここの表示とは無関係に、一時間ごとに同期が行れる。

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