作成したGawantもどき、SWRは下がりはしたものの、感電するという大問題がある。これについて、twitterで「コモンモードの反射が大きいのでは?」というコメントを頂戴した。
コモンモードの反射が大きいのでは?
机から少し浮かすとSWRが大きく変化しませんでしょうか?— はるき☆_ユニデン2020_J哀1ドロー (@haruki_z) January 18, 2017
確かに、それは疑わしいのだけれど、何しろ、無線機(あるいはアンテナアナライザ)に直結なので、対策と言ってもどうしたものかと。とは言え、その接続形体を無視すれば対策はできるし、問題の切り分けにもなるので、やってみよう。
FT240-43にRG-58A/Uを13回巻いた物があるので、これを間に入れてみる。巻数の13回には特段の意味はなく、単純に1mのケーブルで巻けた回数。ケーブル長に余裕があれば、15回くらい巻ける。
アンテナ側では検電ドライバのネオンが光る。手で触れると痛い^^;
しかし、無線機側では点灯しない。当然、素手でも感電しない。
やはり、見事にコモンモード電流の回り込みのようだ。
ちなみに、この状態だと、21MHzでも検電ドライバは点灯した(もちろん、アンテナ側)。しかし、すで手振れても痛くはない(これは対策前と同じ)。また、アンテナ側のGNDに触れるとSWRの悪化が見られるが、無線機側のGNDに触れてもそうした影響はない。
では、アンテナアナライザではどうか?
おぉ!各バンド、割としっかりSWRが落ちてくれる。しかも、未対策だと21MHzが限界だったのに、24MHzでも、28MHzでも大丈夫。こんなところにもコモンモード電流が影響していたのか。
では、どこまでいけるのか?未対策では、下は7.0MHzまではいかなかったので、両端でチェックしてみる。
下は6.85MHz位、上は31MHzくらいまで行けているようだ。上はバリコンの角度にはまだ余裕があるものの、これ以上の周波数ではSWRがあまり下がってくれなかった。この辺は、コイルの巻数やトロイダルコアの性質か?
ということで、上の方はこのままで良さそう。でも、下はもうちょっと下げておきたいな。
問題はコモンモード電流とわかったものの、さて、これをどうまとめるか?それが問題だ。
コメント
給電部にフロートバランを入れているのと同じ事なんですかね。1:1の強制バランでも巻いて入れてみたらどうなりますかね。(例のツェップアンテナと同じで給電は平衡タイプなのではないかしら)
FT50-43でフロートバランを巻いてみようかと思っていたところです。ついでなので、強制バランも試してみましょうかね。宿題が増えました^^;