がどうにも気になるので、唯一見つけた参考文献を買った。
こういう本はそんじょそこらには売っていないので、素直に(?)Amazonで。
まず、第一印象。大学の教科書みたい。と言うか、本当に教科書なんだろう。出版元も東京電機大学出版局だし。ま、それはそれとして。
結論を言えば、前の記事に対して頂いたコメントにあるように、単純に、λ/4の導体。これで、給電点の中心導体(同軸の芯線)とλ/4下がった位置の外部導体(同軸の網線)を接続した構造。λ/4は電気的な長さ。
この構造がよく分かるのは、86ページの図6.1(の右側)。ボカシを入れて引用しておこう。詳細は本を買って読んで下さい^^
実際に作ったというものが、87ページの図6.2と写真6.1。周波数は433MHz。細かい寸法も入っている。同軸と分岐導体の距離は9mmとのこと。その根拠や間隔を変えるとどうなるかまでは書かれていない。
88ページには、インピーダンス特性とリターンロス特性の測定結果写真もある。
リターンロス特性の方は、横軸が300~500MHz。設計値(433MHz)で大きくディップしているのがわかる。ということは、帯域はさほど広くはないと言えそう。
帯域が広くないということは、ちゃんと調整しなければ機能しないということ。さて、どうやって調整したものか?
ここで、構造に立ち返る。直流的に見れば、中心導体と外部導体が接続された格好になっている。なんとなく気持ち悪い話だけど、ヘアピンマッチだって(直流的には)両側をショートさせた状態だし。で、例えば、アンテナをこの分岐導体バラン経由で接続した場合、これがバランとして機能する周波数を外れると無茶苦茶な状態になると想像される。そうであれば、バラン無しでそれなりに調整したダイポールに分岐導体バランをつないで、その長さ(同軸の外部導体との接続ポイント)を変えて、SWRが下がるポイントを見つければバランとして調整ができるんじゃなかろうか?これなら、SWR計だけで調整できる。どうだろう?
そのうち実験してみよう^^
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