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Micro PA50+のバイアス電圧確認

Micro PA50+(HFリニアアンプ)のスプリアスの話の続き。

こちらの記事によれば、IRF530のバイアス電圧を調整するとスプリアスが改善するらしい。

バイアス電圧は3.72Vにするのが良いそうだ。調整前は3.57Vだったとのこと。随分とシビアだ。

この記事はMicro PA50(+ではない)が、おそらく同じだろう(ディスプレイの違いだけだと思う)。ファームウェアは新しいものが入っている。

また、この記事の中でより詳しい話としてこちらが紹介されている。

バイアス電圧については、パラグラフによって記載されていることに多少のブレがあってわかりにくい。拾い出してみる。

  • The biasing voltage is about 3.5Vdc up to 3.7Vdc.
  • My setup is about 3.73vdc in order to achieve a perfect modulation and a great spectral purity .
  • my initial setup with 2.7vdc was simply terrible , providing a terrible AF (modulation) quality and spurious with a terrible spectral purity .
  • With the new IRF530 my final setup is finally 3.7vdc with 60ma current . I am using this setup for more than one year and this amplifier is running really like a charm with a great modulation and a good spectral quality.
  • According the measurement i perform, the IMD and distortion provided are terrible with a voltage below 3.3vdc and a current about 10 to 20ma.

まぁ、3.7V位がいいのだろうな、と思われる。

では、手元の個体はどうか?ということで、測ってみる。

測定箇所はわかりやすくパッドが出ている。上の写真の赤矢印のところ。また、それぞれ矢印の根本が調整用の可変抵抗。

実際に測ってみるとわかるのだけど、バンドによって、出力電力によって、ここの電圧は変ってくる。一体、何を測ればいいんだろう?先程の記事の見出しの一つに「Biasing (quiescent current)」とあるので、何も出力しない(入力電力が0W)のときだろうと思ったのだけど、色々測ったので表にしておく。

  • 入力: 0.5W(IC-705の出力を5%に設定、以下同様)
バンドQ1 [V]Q2 [V]出力 [W]
3.53.643.608.1
73.643.605.4
103.703.665.4
143.713.655.6
183.883.662.7
214.203.732.1
243.743.685.6
283.863.895.1

出力はMicro PA50+の表示値。

  • 入力: 1W
バンドQ1 [V]Q2 [V]出力 [W]
3.53.643.6022
73.653.6016
103.783.7615
143.953.7612
184.633.805
214.433.805
243.863.7611
284.174.1310
  • 入力: 2W
バンドQ1 [V]Q2 [V]出力 [W]
3.53.673.6041
73.653.6132
103.733.6531
143.923.8721
186.544.2111
216.283.9813
244.203.9419
284.994.2019
  • 入力: 0W

バンドによらず、Q1が3.63V、Q2が3.60V。

なお、入力なしで送信状態にするには、ACCにケーブルを差し込んで芯線をGNDに落とすのが簡単。


こうやって見てみると、18MHz、21MHzではQ1のバイアス電圧が高く、出力電力が小さい。Q2の方は他のバンドと比べて極端な差はない。Q1の特性がおかしい?

その辺はとりあえずおいておいて、上で紹介した記事ではバイアス電圧は3.57Vだったものを3.72Vに調整して良くなったそうなので、(入力なしの状態で)両方とも約3.7Vくらいの調整しておいた。多回転可変抵抗だけど、調整は結構シビア。「粘り」があるようで、行き過ぎたと思って戻しても、すぐには戻らず、さらに回していると戻し過ぎになったり。また、少し変動したり。そういうわけで、値はピッタリとはいかず、だいたいそのくらいという値。

今回はここまで。


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