アンテナアナライザがあるとアンテナを作りたくなる。というわけで、N1201SAを使って1200MHz帯用のシンプルなアンテナを試してみようと思い、h型アンテナを作ってみる。
「h型アンテナ」はアルファベットの「h」のような形状をしたアンテナ。垂直ダイポールと言うか、λ/4のGPのラジアルを一本にしてそれを真下に折り曲げたものと言うか、スリーブアンテナのスリーブを極端にシンプルにしたものと言うか。多分、スリーブアンテナの一種なんだろうと思う。
使うのは、手元にあったSMAコネクタ付きの同軸ケーブルの切れ端。上手いこと6cm強ある。これが手元にあるからh型アンテナを作ろうと思ったというのが本当のところ。これより短かったら作れないし。
スリーブアンテナと同様、h型アンテナでも下にさがる部分と同軸ケーブルの距離をある程度確保することが重要らしい(どこかで読んだけど忘れた)。そこで、結束バンドを利用して、その頭の部分(ロック部分)をスペーサとして使う。
エレメントは、0.65のビニル被覆単線。
シンプルなので、作るのは簡単。
調整は、N1201SAにつないでVSWRやX(リアクタンス)のカーブを見ながらエレメントとスリーブ(?)部をカットする。
やってみてわかったのだけど、上部エレメントは少しカットしたくらいでは大して変化はない。一方、下の方はものすごくシビア。1mmもカットすると大幅に動く。目分量で0.2mmずつくらい切って調整した。
そして、調整が取れたところで、熱収縮チューブを被せる(被せただけで収縮はさせない)。そうすると、同調が下にずれる。数十MHzくらい下がった。ま、そこは想定通り。誘電率が変って下がるだろうなと思っていた。なので、この段階では収縮させなかった。
再調整。
調整が終ったら熱収縮チューブを収縮。そしたらまた数十MHzくらい下がってしまった…。これは驚いた。仕方ないので開腹してまた調整。
なんとか調整できた最終形がこれ。
測定の様子。
グラフ拡大。
VSWRはまずまず下がってくれたけど、結構シビアで帯域は狭い。エレメントを太くすれば帯域も広がるかも。
しかし、波長が短いと手軽に作れて面白い。
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