
MINI SI4732(ATS-Mini)のスピーカの音が不満すぎるので、もうちょっとなんとかならないか試してみよういう話。
とりあえず、蓋を開けてスピーカを外してみた。

一部が糊付けされているだけで、全体を引っ張ったら割と簡単に取れた。糊は弾力性のあるもの。
このスピーカ、これだけで成り立っているようで、箱から出したりバッフルから外しても音質がほぼ変わらない。そのためか、低音も高音も全然でない。多分、あえてそういう音質にしているのだろう。電話の受話器とか、人の声だけを明瞭に聞こえるのを目的とするような用途なのかな?というわけで、全然ラジオ向きではない。敢えて言えば、アマチュア無線のSSBを聞くのならいいかもしれない。でも、それに関しては、このラジオは帯域幅を変えられるのだから、その機能を使えばいい。
ということで、スピーカを載せ替えてみよう。サイズ的に、秋月で扱っているマイクロスピーカーというのが入りそう。

秋月のマイクロスピーカーはリード線が出ているだけ。一方、ラジオの方は1.0mmピッチのコネクタ。リード線にコネクタを付けるのがいいのだろうけど、小さすぎて大変そうなので、ワイヤ付きのコネクタを調達して、それをスピーカのリード線に付けた。
予備を含めても数本あればいいのだけど、しょうがない。
さて、このスピーカを入れるには、元々のスピーカを収めるガイドみたいなのが邪魔。

ガイドは低い四角枠と、高い横壁みたいなのがある。特に邪魔なのは、高い横壁。
ニッパで切り取って、カッタナイフで削った。ハンドグラインダ(いわゆるリュータ)で削ろうかと思っていたけど、カッタでここまで削れたので良しとする。ハンドグラインダだと細かい粉が出て処理が面倒だし。低い方の四角枠はとりあえずそのままにしておく。

壁を削り取ったのでこんな感じで入る。

やはり、こちらのスピーカのほうが高音がしっかり出る。サイズがサイズなので低音は望むべくもないが、それでもこちらのほうが少しはいいかな?
聴き比べの様子はビデオで。音の違いがわかりやすいようにFM放送でかかっていた音楽で。最初が元々のスピーカ、次が交換したスピーカ。しかし、ただ入れただけではバッフル板(ラジオのケース)に密着しないのでひどい音。とりあえず、紙を詰めてバッフル版にスピーカを押し付けるようにしてみた。これで、それなりに聞こえるようになった。その後、再び元のスピーカに戻して、さらにもう一度交換。ビデオだと違いがわかりにくいようにも思うが、実際に聞いた感じは両者でかなり違う。
交換したほうが良いことがはっきりしたので、スピーカの両面テープを剥がしてケースに貼り付ける。さらに、適当なクッションを挟んでおくことにした。これでスピーカが簡単に外れることはないだろう。

最後に蓋を閉めれば完成。スライドスイッチの部品も忘れないように。
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