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UV-5R送信機系統図 (免許申請のための保証認定)

概要

UV-5R(中国、Baofeng社製の無線機)は、言うまでもなく、技適機ではない。とはいえ、合法運用することはもちろん可能で、申請してちゃんと免許を受ければOK。免許申請するにはTSS、あるいは、JARDで保証認定をしてもらう。その際には、送信機系統図(ブロック図)が必要になるわけだが、インターネットのおかげで、そういう情報は簡単に見つかる(余談ながら、「中国」ではなく、「中華」で検索する方が多いようだ)。

実際に保証認定を受けた先達のサイトを拝見すると、送信機系統図だけではなく、オフバンドできないように改造した証拠のの提出も必要らしい。

ついでながら、以下の機種は中身は皆同じ。

UV-5RA、UV-6R、UV-5R V2+、UV-5RE、UV-5RAX+、UV-5R Plus、BF-F8+

これらの機種の違いは外観だけ。詳しくは、別記事で。

UV-5Rのバリエーション
激安ハンディ機のUV-5R、調べてみるとたくさんのバリエーションがある。Amazonで見つかるのだけでもこんなに沢山の種類がある。UV-5RUV-5R plus (プラス)UV-5RAUV-5RE PlusUV-5R5これら、スペックを眺め...

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保証認定申請書に書くべき内容

2019年9月現在、UV-5RをTSSに保証認定を依頼するとスプリアス測定結果の提出を求められるという話です(Twitter情報)。申請の前に確認した方が良いと思います。

この無線機は、専用ソフトウェアで送信周波数の範囲設定ができるが、それで設定したというだけではダメなようで、再設定できないようにしたというエビデンスが必要らしい。調べたところ、その方法は二つあって、一つは、専用ケーブルを接続するジャックをボンドで埋めてしまうこと。もう一つは、基板上でソフトウェアの通信線を遮断(パターンカット)すること。ジャックはイヤフォンマイクと兼用なので、前者のボンド埋め作戦をとった場合、イヤフォンマイクが使えなくなる。これは嬉しくないので、後者のパターンカットを採用した。

多くの先達の資料を参考にさせてもらったので、恩返しの意味を込めて私が申請に使った資料を公開しておく。ただし、コピーしてそのまま使えるのはまずいので、モザイク加工してある。もし、申請しようと思うのであれば、参考にしてもらうのは構わないので、ちゃんと自分で適切に改造したという資料を作るように。

UV-5R送信機系統図(ブロック図)

改造に際して、非常に参考になったサイトはこちら。

UV-5RA分解(簡易編)
http://ameblo.jp/cyberjohnny/entry-11773672621.html

また、DSPのブロック図も必要という情報も見かけたので添付しておいた。不要という話もあるようだけど、出しておいて問題はなかろうということで。ブロック図だけではなく、ついでに、仕様概要の部分も一緒に貼り付けておいた。

UV-5R送信機系統図 DSP

それと、送信周波数の設定を行った際の画面キャプチャ。

UV-5R送信機系統図 周波数設定

なお、工事設計書の変調方式は、以下のサイトを参考に「数値演算型変調方式」としておいた。

中華ハンディ機 UV-5RA TSS保証認定関連
http://blogs.yahoo.co.jp/jj6tsc_6/39465650.html

ちなみに、周波数設定ソフトは、Windows 10 Pro 64bitで動作した。

なお、専用ケーブルは、Amazonでも見つかる。

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コメント

  1. JE1CKA 熊谷 より:

    JH4VAJ de JE1CKA 熊谷と申します。
    UV-5RをBanggoodから購入し、これから保障認定で変更申請するつもりです。
    3極マイク端子のTXデータライン切断用の改造をするため、基板を取り出そうとしています。6本のビス、VRとアンテナコネクタのナットまでは外しました。
    底部の隙間にピンセットを突っ込んで基板を浮かしてみましたが、どこかに引っかかっているようで外れません。ここから先、どのようにして基板を外されたのでしょうか?

    • jh4vaj より:

      外すネジ類はそれだけのはずです。それで、カバーから外せると思うのですが…。ずっとネジ止めされていたため、貼り付いているのかもしれません。

  2. JE1CKA 熊谷 より:

    自己解決しました。
    何かが引っかかっている感触は有ったのですが、それが何なのか分かりませんでした。
    youtubeでの分解作業を見ても、6本のビスを外した後底面にドライバーなどを差し込んで基板を持ち上げ、VRとアンテナ端子を押し込んでスルリと外していました。
    詳細に検討した結果、マイク端子が0.5mm程出っ張っていて、それがケースに当たっていたため抜けませんでした。マイク端子とケースの間に小さいマイナスドライバーを入れて、ケースとの間に隙間を作ってあげたらキツイながらも外す事ができました。
    製品個々の製作精度の問題ではないかと思います。
    これが分かった後は、5分で分解、5分で組み立てが出来るようになりました。
    お騒がせしました。

    • jh4vaj より:

      解決したとのことでよかったです。初めてだと、慎重になりますよね。一度わかれば躊躇なく作業できるのですが。

      保証認定に関しては、このページに載せてあるものでTSSをすんなり通りました。問合せ等は一切ありませんでした。

  3. ma2 より:

    別のBaofengでTSSに出したところ,スプリアスの測定結果を求められました。UV-5Rが相当ひどかったため,そういう指導が総務省からあったそうです。個人輸入したBaofengをスペアナで計測した結果を添付しましたが,全くスプリアスは問題ありませんでした。

    • jh4vaj より:

      ありがとうございます。周波数の上限はどのあたりまで測定なさったたのでしょうか?

      • ma2 より:

        コメ公開&お返事ありがとうございます。
        規定に合わせ,1.5GHzと3GHzです。

        • jh4vaj より:

          ありがとうございます。そのあたりはやはりちゃんとやらなきゃダメなんでしょうね。

          • ma2 より:

            私が出した測定結果は簡単なものだったのですが,測定グラフを添付して-60dBc未満であることをちゃんと調べた,ということは分かるようにしました。Baofengも新しい機種は,スプリアス対策はきっちりやっているようなので,そのうち信頼されて,メーカー仕様だけで良くなることを期待しています。

  4. 萩原秀成 より:

    UV5Rの周波数書き換え用プログラムがうまく起動出来ません。
    当方PC環境Windows10です。
    プログラムケーブルはAmazonから購入(ディスク付き¥750円の物)
    Set up はインストール出来ますが、その後プログラムが上手く走りません。
    ご教示いただければ幸いです。