安さにつられて発注したUV-K5(8)が届いた。10月26日の夜中に発注、31日着。わずか5日。ものすごく早い。
ということで、ちょっと前に入手したUV-K5と比べてみる。なお、公式発表では外観の違いだけとなっていることは前回の情報収集の際に確認した。
では、実機。まずは、内容物。UV-K5から。
無線機本体、クリップ、アンテナ、充電ベース(USプラグ仕様)、ストラップ、マニュアル、合格証。
アンテナのコネクタはRP-SMA(いわゆる逆SMA)。
つづいて、UV-K5(8)。
内容物はまったく同じ。無線機本体、クリップ、アンテナ、充電ベース、ストラップ、マニュアル、合格証。ただし、こちらの充電ベースはEUプラグ仕様。安さゆえか、プラグの選択肢がなかったのでしょうがない(つまり、このプラグは織込み済みで、想定外のものが届いたわけではない)。110~240V対応なので、変換プラグを使えば充電できる(100Vでも大丈夫だった)。
面構え。左がUV-K5、右がUV-K5(8)。
これは好み次第。UV-K5はスピーカ周りがうるさい気もするし、UV-K5(8)は飾りネジがこれまたうるさい気もする。それと、LCDのバックライトの色が違う。
裏側。
区別がつかない。
バッテリを外した状態。
中身は同じだろうと思ったが、意外にも違った。銘板(シール)を貼っている場所が窪んでいるのだけど、見ての通り、シールの大きさが違うので、筐体の窪みが違う。なんでわざわざ変えたんだろう?もしかしたら、モデルによる違いではなくてロットによる違いかもしれない。想像の域を出ないが。
バッテリは同じものだと思われる。実際、どちらにも装着できる。充電器も共通で使える。
充電ランプが眩しすぎ。
ここまでだと外観と銘板関連以外はまったく同じだけれど、機能的に大きな違いがある。それはUSBコネクタ。どちらにもType-Cのコネクタが実装されているのだけど、UV-K5の方はコネクタがあるだけで何も使えない。UV-K5(8)は充電端子として使える(データ通信機能はなさそう)。しかしながら、これはUV-K5とUV-K5(8)という機種の違いではなくて、出荷時の構成の違いらしい。マニュアルにこう記載されている(マニュアルはどちらも同じ)。
There are two-versions of this series:
A body with Type-C charging; B body does not have Type-C charging
The configurarion of the product is as what your real puarchase.
ただし、USBでの充電は非常用という位置づけ(Type-C charging is only used for emergency charging. Use charging base for normal charging.)。とは言え、その機能がないよりはあったほうがいいとは思う。外部電源は使うことができず、充電するしかないので。
少し操作してみた限りではまったく同じ(メーカがそう言っているんだし)。チェックすべきポイントは充電ベースのプラグのタイプ(日本で使うならUSタイプ)と、USB Type-C充電機能の有無(USB充電の問題はファームウェアの入替えで解消)。それ以外は、バックライトの色も含めて、見た目の好み次第かなと。
それから、AMの音(航空無線)はUV-K5(8)の方が良いという話も小耳に挟んだが、手元の二台を比べた限りでは違いは分からなかった。どちらもひどい。弱めの信号はホワイトノイズの絡みがひどいし(FM用のフィルタを使っているのか高域のノイズがものすごい)、強めの信号はすぐに割れる。別の無線機(FT-60)とは明らかに違って、聞くに堪えない。AMの音質に関してはオープンソースの独自ファームウェアでかなり改善されているらしいので、それに期待(追々やってみる)。余談ながら、FT-60は弱い局と強い局の音量差が激しすぎ。AGCを効かせて欲しい。
内部の様子はこちら。
【追記】UV-K5でUSB充電ができないのはソフトウェアによる制限だった。ファームウェアを入替えたらUSB充電もできるようになった。詳細はこちらの記事。
【追記】
このQUANSHENGのUV-5R Plus(UV-K5のバリエーション)はバッテリが大きいようだ。UV-K5やUV-K5(8)は1600mAhだけど、これは、2200mAhと表記されており、写真からも分厚いのがわかる。ただし、未入手のため、詳細は不明。
コメント
私も9月下旬にUV-K5とUV-K5(8)の存在を知って両方購入しました。デザインが違うだけで中身は同じですね。メーカーのWEBサイトでは両者のファームウェアは別となっていますが、Aliexpressで購入できるUV-K5(8)はUV-K5用のファームウェアでないと入りません。
カスタムファームウェアはいろいろ試しましたが、egzumer氏の最新のv0.16がすごいです。スペアナ機能でないとUSBおよび0.01KHzステップでの受信ができませんしたが、通常のVFOで受信モード(AM,FM,USB)が選択できて、周波数ステップも最小0.01KHz単位にもできるのでSSB受信も簡単になりました。
その後、UV-K5(8)が2200円ほどで5日で届くのでさらに2つ追加購入してしまいました。
もう0.16ですか。日刊というか。すごいです。
販売に関しても、値段は日替わりですね。昨日はあそこが安かったけど、今日はここが安いみたいに。
最安値を競っているっていう感じでもなく、ちょくちょく上下に動かしているように見えます。
AliExでUV-K5(8)を購入したSWL愛好の者です.
質問ですが, firmwareのアプデと超広帯域受信機化する際に, TYTやRetevisのDMR無線機に同梱されているprogramming cableではデータ転送が出来ないと聞きましたが, Baofeng用ケーブルでないと駄目なのでしょうか?
御教示頂ければ幸甚です.
私はBAOFENG用のケーブルを使いました。
その他のケーブルは持ってないのでわかりません。
UV-K5とUV-K5(8)のどちらを購入するか迷ったのですが、AliExpressの商品ページではUV-K5の方にのみ「IP57防水」との記載があったのでUV-K5を購入しました。
スピーカ周りのデザインがうるさかったり音質が(8)より劣ると評価されるのは、この防水性を実装したせいかと思ったのですが、実際はどうなのでしょうね。
気のせいの範囲だと私は思っています。