TSSではスプリアスの測定結果は求めないらしい

JARDがスプリアス確認保証認定なるものを始めたが、一方、TSSはサイトを見てもその辺りついては何も触れられていない。ひょっとして、保証認定業務から撤退するんじゃないかと思っていたが、そうではないようだ。

こんなブログ記事があった。

新スプリアス規格経過措置期間終了後も自作リグの保障認定に測定データ添付は不要である
http://fujichrome.exblog.jp/25544190/

こちらによれば、

TSSの方針に関して、JA1BVA齊藤OMのHPに、以下の情報が紹介された。
1.自作機、外国製、日本製の技適番号のないリグ、いずれもいままでどおりの保証審査を行う。
2. TSSは、国の承認を受けて保証業務をやっており、それをこれからも続ける。
3.今年8月に保証要領の改正があったが、TSSの仕事には何も変更はない。

このように、TSSは今後も保証認定に際してスプリアスデータの実測データは求めず、従来と同じ書類審査による保証認定を継続して実施すると明言している。

だそうだ。

これまでは、JARDでもTSSでも保証認定に関してはさほど大きな違いはなかったが、これについては非常に大きな違い。自作機、キット、輸入物、古い無線機で認定を受ける場合は、実質、TSS一択ということになるだろう。

新スプリアス規則に関しては平成17年12月1日に施行されたものだから、それ以降にTSSの保証認定を受けた無線機なら、すでに新規則に基づいて認定されたということになるんだろうか?それなら、今使っているものは平成34年11月30日もそのまま使えることになるのだが…。

【まとめ】
現時点では、JARDは旧スプリアス基準で保証認定しており、TSSは新基準を踏まえて保証認定してるってこと?


【追記】
TSSに質問したという記事を見つけた。

KX2の保証認定が通過 新スプリアス基準に対するTSSの見解を解説
http://edcjp.sblo.jp/article/175514068.html

上記ブログから一部引用。

TSSでは平成19年12月1日以降に保証認定を申請された無線機は、申請者が新スプリアス基準に適合している事を認識した上で保証認定の願いを提出しているとして、保証認定がそもそも実測を伴わない書類審査の制度であることから、申請の内容に新スプリアス基準に不適合な装置である事が記載されていない限り、保証認定を行い、認定された送信機は新スプリアス基準適合とみなされる、という方針であるとの回答を得ました。
確かに無線局の無線局事項書及び工事設計書の中に 「法第3章に規定する条件に合致する」の項目にはチェック欄があってここにチェックを入れるのは申請者自身です。 (法第3章は無線設備に関する規定です。)

なるほど。平成19年12月1日以降にTSSで保証認定を受けたものなら、新スプリアス基準に適合しているとして保証認定されているということらしい。基準に適合しているとして申請者が申請したことを保証するということかな?なんだか、ますます保証認定という制度の存在意義がわからなくなる…。 


【追々記】
ブログ記事「TSSの法的位置づけ」から引用
http://jj1wtl.at.webry.info/201207/article_7.html

H17(2005).12.1以降にTSSによる保証を受ければ,そのリグは新スプリアス規格として扱われます+ から.
無論,いわゆる 自作機扱い で,「新スプリアス規格を満たしていること」「それをTSSが保証してくれること」が前提となります.
<中略>
【10/6訂正SRI
 TSSに電話して確認しました.
 新スプリアス規格に切り替えられたのはH19(2007).12.1以降.
 すなわち――

 × 省令改正即
 ○ 移行期間の2年間が過ぎたときから
 
 ――でした.
 その後は「旧スプリアス規格で」と申請者から申し出がない限りは,新スプリアス規格の下での保証としているそうです.】

コメント

  1. 田原 和幸 より:

    VAJ様

    初めまして、JF1HIS・タバラといいます。
    新スプリアスで検索しててたどり着きました。

    当局も、TS-690SAT・50W改(KENWOODさんにて低減措置)、TR-851Dを2016年10月にTSS経由にて変更申請(増設)を行いました。
    申請方法はJARDのHPから申請用紙をDLし、紙ベースでTSSへ郵送しました。
    添付書類は申請書とTS-690SAT改の低減措置証明書、各の回路図、送信機系統図、返信封筒のみでした。
    これで、2W程で手元に変更後の免許状が郵送されてきました。
    TSS経由では心配する程のことは無く、あっけなく申請が通りほっとしています。
    これで、スプリアスも保証されたことになるのですね。

    本題とは話の筋がずれているかと思いますがご報告まで

    • jh4vaj より:

      初めまして。コメントありがとうございます。

      この手の話だと、どうしてもいやらしいというか、微妙なというか、そういう表現になってしまいますが、TSSがスプリアスの保証をしてくれたわけではありません。TSSへの保証願書に遵守事項というのがあって、そこに「私は、無線設備が電波法第3章の技術基準に適合するよう、維持します。」と記載されています。電波法の第三章と言うのは、第二十八条(電波の質)を含んでおり、それを尊守すると申請者が宣言しているわけです。で、それを基にTSSが保証認定したというものです。ですので、電波の質に関しての責任は当然ながら申請者自身にあります。

      何ための保証かよくわからないですけど、ともかくそういう仕組みです。まぁ、何かあったらどのみち自分でなんとしなきゃいけないですからね。

      いずれにしても、現状は新スプリアスの基準で保証認定しているということですから、これで平成34年(でしたっけ?)の12月以降も使えるはずです。余談ですが、平成31年の元日から新元号に移行するというニュースが流れていましたね。

      話が逸れましたが、これについては、JARDの保証認定であっても同じです。平成17年12月以降の保証認定に関しては新規格の機器とみなすとQ&Aに明記されています。以下の別記事に書いていますので、興味があればご覧ください。

      スプリアス確認届はH17/12以前の免許(保証)のものだけのようだ
      http://www.jh4vaj.com/archives/1433