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SAMP01 – 実験用アンプ+スピーカ

概要・特徴

低周波信号を扱う電子工作を行っていると、音を出して確認したくなることがあります。適当なアンプにつなげばいいのですけど、オーディオ用のアンプに接続するとトラブルがあるかもしれないと思うと怖いです。何しろ、ちゃんと動くかどうかわからない実験段階のものですから。

そこで思い立って、実験用のアンプを作りました。簡単に使用できるように、電池とスピーカも内蔵させました。

実験用のアンプ+スピーカですので、手軽に使えることを念頭に設計しました。仕様・特徴を挙げておきます。

  • スピーカ内蔵
    • アンプと一体型で手軽
    • 箱状になっているため、そこそこの音(あくまで実験用として)
  • 2ch(ステレオ)
  • 電源は乾電池でも外部電源でもOK
    • 内蔵電池: 単三×2
    • 外部電源: DC 3~12V
  • 入力
    • 3.5mmステレオジャック
    • ターミナルブロック(ネジ式)
  • 出力
    • 本体内蔵スピーカ
    • 外部出力端子
      • ターミナルブロック(ネジ式)
      • 3.5mmステレオジャック(ヘッドフォン/イヤフォン可)
  • アンプICはソケットを使用(実験目的の装置のため、壊れる可能性を想定して)
  • 底板あり(底面の配線のショート事故防止)
  • ユニバーサル基板部あり

外部スピーカ端子を有しておりますので、自作スピーカなどのテストにも使えます。

なお、ハイファイ用途ではありません。そういう期待はしないでください。

使用方法

単純な「アンプ+スピーカ」です。下の図を参考にしてください。

注意点などは以下のとおりです。

  • 入力端子は3.5mmステレオジャックとターミナルブロックの二つを用意していますが、単純に並列につながっているだけです。両方に同時につながないでください。ミキサ機能はありません。
  • 内蔵スピーカと外部出力の切換えはスイッチです。
  • 外部出力はターミナルブロック(外部スピーカ)と3.5mmステレオジャックの二つがあります。3.5mmジャックにプラグをさすと外部スピーカの接続は切断されます。
  • イヤフォンを使用する際は音量に特に注意してください(スピーカ用の出力をそのまま3.5mmジャックに出しているだけです)。
  • 外部電源を接続すると内蔵電池は切り離されます。
  • 外部電源の電圧は3~12Vです。上限電圧は使用しているアンプICの仕様です(動作上限が12V)。絶対上限電圧は15Vですので13.8Vでも壊れることはないとは思いますが、接続するならこの点に注意してください。なお、ICの仕様では下限電圧は1.8Vですが、逆接続時の保護用にダイオードを入れているため、その分の電圧降下を考慮する必要があります(そのため、(余裕を見て)3V以上としております)。
  • 外部電源のジャックは2.1/5.5mm・センタプラスの一般的なものです。
  • 電源電圧が低い場合は、音量を上げると歪みやすいです。大きめの音量が必要な場合は外部電源で適切な電圧で使用してください。

製作編

回路図と部品表

※部品表のチェック欄にチェックマークが記載されているものは基板に実装済みです。

アンプICを使った単純なものです。アンプICにはTDA2822を採用しており、基本的にはTDA2822のデータシートにある回路そのままです。このICを採用した理由は電源電圧の対応範囲が広いためです。

組立て

非常にシンプルなものですので、特段の説明は不要だと思います。チップ部品は予め実装しています。

JP1とJP2はハンダジャンパですので、これをつなぎ忘れないでください。

アンプICは、前記の通りTDA2822を採用しておりますが、NJM2073Dがピン互換のようですので、これでも使えるだろうと思います(動作未確認)。また、NJM2073Dのデータシートには外部抵抗を使用することでアンプの電圧利得を低減させる例が示されています。R2・R4、R3・R5はそのためのランドです(これを使う場合はJP1とJP2はショートさせません)。詳細はNJM2073Dのデータシートを確認してください。

ICの実装の向きに注意してください。基板に対して180度逆向きに取り付けます。

電源のデカップリングと、アンプ出力のカップリングコンデンサは追加できるようにランドを設けてあります(C9、C12、C14)。必要に応じて追加してください。

スピーカは基板の裏に貼り付けます。

電池ボックスは皿ビスとナットで固定します。固定してからハンダ付けしてください(ハンダ付けしてからビス止めするとハンダに無理な力がかかる原因になります)。

側板は分割してバリを削ります。バリは(使い古しの)ニッパなどで根元あたりまで切り取ってからヤスリがけすると楽だと思います。

側板は四つともすべて同じです。上下や裏表はありません(同一です)が、左右は異なっています(突起からの長さが違う)。下の写真では一番下のものだけ逆向きに置いています。

組んでみればすぐに分かると思います(長い方同士が向かい合うとぶつかって収まらない)。

側板の出っ張りが上下の板の穴に入りにくいようであれば、ヤスリで調整してください。

底板は他のキットの設計データを流用したためゴム足を貼り付ける目安の丸印がありますが、本キットにはゴム足は付属しません(不要だと思っています)。もしゴム足を使うようでしたら、別途用意してください。

基板の空き地に自由領域(ユニバーサル部)を設けています。必要に応じて使用してください。私は信号源として低周波発振回路を組んでみました。TTCW04などで使用しているTwin-T発振器です。参考までに回路図を載せておきます。これで約1kHzのトーン信号が得られます(KeyをGNDに落とすと発振する)。この部品はキットには含まれません。念のため。

頒布

頒布品はキット(部品セット)です。完成品ではありません。

【注意事項】

  • 電池やケーブル類は含まれません。別途用意してください。
  • 部品の調達の都合上、上の写真とは異なる場合があります。
  • 本機のマニュアルは当ページがすべてです。紙媒体はありません。また、本機は電子工作の経験がある程度ある方を対象としております。電子工作の基本については、こちらのページに参考になりそうなサイトなどをまとめてあります。
  • 資源の有効活用のため、梱包材は再利用することがあります。ご了承ください。
  • 仕様や頒布価格は予告なく変更することがあります。
  • 本機の組立てや使用による怪我・事故等には責任を負いません。

【価格】

  • 頒布価格: 1600円
  • 送料: 280円
  • 支払い方法: 銀行振込

【申込みフォーム】

※これは申込み専用フォームです。申込み以外(問合せ等)には使用できません。

こちらにご入力いただいたメールアドレス宛に、追って、振込先等をお知らせします。入力ミスのないようお願いします。また、ここにご住所等は書かないようにお願いします。

このフォームでお申し込みいただいた時点では、注文が確定されるわけではありません。タイミングによっては、在庫が切れている場合もあります。自動注文システムではなく手動での対応ですので、何卒、ご了承下さい。

※終了しました

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