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JT65、RTTY、FreeDVなど+遠隔操作の変更申請、免許状が届いた

JT65、JT9、PSK、RTTY、FreeDVなどのデジタルモード、および、遠隔操作の変更申請の免許がおりた。

付属装置諸元表やら、FreeDVの解釈やら、「三時間ルールの担保」やら、とにかく大変だったけど、これでようやく完了。前回、TSSに確認した際には、今月の第一金曜日に総通に回したとのことだったので、それから二週間。三~四週間かかるだろうと思っていたので、ちょっと意外。TSSとのやり取り、と言うか、添削というか、そこでだいぶかかったので、最初の申請から数えると、概ね1.5ヶ月。ま、こんなものか。

返信用の封筒には82円分の切手を貼っておいたところ、10円分追加されていた。免許と証票だけなら82円で足りるはずだけど、冊子類を入れてくれているので足りなかったのだろう。開局申請のときには82円でそのまま送ってきてたが、今回の方がパンフレット増えていたので重くなったんだろう。

かなり賑やかな免許状になった。

あれ?50MHz帯は10Wで申請したのに、50Wで免許されてるなぁ。ま、いいか。

そういえば、今は、工事設計書の写しというものはない。昔は申請時に一緒に提出して、受付印(?)を押したものを返送してくれていたけれど、今は写しの提出は求められない。なので、返送もない。

ちなみに、今回の工事設計書はこれ。

昔使っていた無線機も、また使えるように申請に入れておいた。第2送信機にはH3E、昔で言えばA3H、という珍しい電波型式が入っている。振幅変調、単側波帯、全搬送波。TX-310というトリオの古い無線機で、これはA3Eが出せない代りに、このモードが付いていた(そのため、変調方式は平衡変調だけ)。使ったことはないけど。この無線機以外でこのモードが付いているのは知らない。

デジタルモード

今回の免許でのメインはデジタル系。RTTY、PSK、JT65、JT9などを申請した。中でも、FreeDVが入っているのは割と珍しいのではないだろうか?この申請に関しては、jh8jnfさんの情報を大いに参考にさせていただいたが、そのままではTSSの審査には通らなかった。この辺りについては、下記ページにまとめてある。

工事設計書記載ミス、付属装置諸元の問題指摘(FreeDV、RTTY)
先日、TSSに提出した変更申請の工事設計書に記載漏れを見つけてしまった。デジタルモードの電波型式の複雑さに気を取られて、28/50MHz帯でF2A、F3Eが抜けていた。昨日、TSSに電話するも、担当者不在で連絡がつかず。折り返し電話というこ...

最終的な付属装置諸元表はこちら。

最終的な付属装置諸元表は下記別記事で。

【追記】

さらに幾つかのモードを追加した。詳細は別記事で。

デジタルモードを追加した免許状が届いた
これの続き。大変賑やかな局面になった。ついに、一枚に収まりきらずに、二枚になった。これでカバーしたモードは以下。CW, RTTY, PSK, アナログSSTV, デジタルSSTV, FSK441, JT44, JT65, JT6M, JT9...

遠隔操作

今回の免許では、リモート操作も申請しておいた。

遠隔操作の申請については、こちらのページにまとめてある。

アマチュア局の遠隔操作の申請
カムバックしてびっくりしたことの一つが、無線機のリモート運用が認められるようになっていること。つまり、インターネット越しに、無線機を遠隔操作できるわけだ。とはいえ、自由にやっていいものではなく、申請が必要らしい。JARLのサイトにその辺りの...

しかしながら、これではTSSの審査に通らなかった。その辺りはこちらの記事。

TSSから問合せ
TSSに提出した保証認定(変更申請)に対して、メールで問合せが来た。電子申請ではないけど、保証願書に「Eメールアドレス」の欄があったので、そこにメールアドレスを書いておいたら、そのアドレス宛に来た。メールアドレスなんて要らないかなと思ったけ...

最終的にはこうした。

ポイントは、三時間ルールの箇所。送信所と操作所の場所を明確にせよというもの。それぞれが固定されているならそれを書けば問題ないだろうが、そうすると出かけた先でのリモート運用ができない。そこで、「これこれこういう理由で、この範囲」みたいに書いておいた。

なお、ある場所(送信所)から半径◯kmの範囲を調べる方法については、別記事を書いた。

半径◯kmの範囲を調べる
「遠隔操作に関する適合説明資料」に、「送信所から◯kmの範囲」のように書き、また、具体的な目安を挙げただけだけど、その範囲を調べるのには、こちらの「はんけい(地図を使って半径を調べるサイト)」というサービスを利用した。使い方はいたって簡単。...

もう一つポイントを上げるなら、メーカの取説などの資料を見るとLANの場合とインターネットの場合とで別々に記載してあるけれど、この資料では一つにまとめてあること。同じようなものを複数書くのはバカバカしいので。

LibreOfficeのDraw形式のファイルはこちら。無線機や使用するリモート操作用のソフト類はご自身の環境に合せて下さい。

遠隔操作に関する適合説明資料_20160618

それと、遠隔操作の申請では、無線局事項書の備考欄に遠隔操作について記載しておく(下図では「エ」の項)。

ところで、免許状自体には、どこにも遠隔操作についての記載はない。前述のように、写しの返送もないのでちょっと不安と言えば不安。

さて、これで免許関係は一段落付いた。

コメント

  1. Taka より:

    FT8の変更申請の゜付属装置緒元、ちょっと風変わりですが、次のようなもので審査終了がでました。ご参考です。もう少し簡潔にしようと考えているのですが、とりあえず一服、です。

    〇変更申請の備考です。
    付属装置の変更をします。
    付属装置の緒元等をRTTY,PSK,JTなどの狭帯域データ通信の方式ごととし、同じ通信方式のものについては技術改良、開発などで、新たに異なる呼称で扱われるものが提案されてもそれを含める表現としました。
    今回の申請では、==一部省略==、JT通信で新たに提案されたFT8を含めるようにしました。

    〇付属装置 「狭帯域データ通信装置」緒元です。送信機系統図と一緒にEXCELにして添付しました。

     通信方式    仕様

    ・RTTY通信    符号構成  BAUDOT(RTTY) 
             変調方式  FSK(SSB)、AFSK(SSB)

    ・VARICODE通信  符号構成   VARICODE(PSK31他)  
             変調方式  ABPSK(SSB)、AQPSK(SSB)、GMSK(SSB)、MFSK(SSB)

    ・JT通信     符号構成  JT符号(JT65,JT9,FT8他)
             変調方式  FSK(SSB)、AFSK(SSB)

    ・CW通信     符号構成  モールス符号
             変調方式 SSB(単一トーン断続)

    ・共通事項    周波数偏移幅は3KHz以下。但し、1.9MHz帯は200Hz以下。

    • jh4vaj より:

      コメント、ありがとうございます。
      面白い、と言っては語弊があるかもしれませんが、非常に興味深いです。一種の包括免許みたいな感じですね。電波型式は記載なさっていないようですが、そこは指摘などは特になかったのでしょうか?

      • Taka より:

        返事が遅くなってしまいました。

        何の確認も指導もありませんでした。

        無線局の指定事項、設備の基準などにかかわることは無かったと思います。
        局免で指定されるのは周波数、電波型式、出力などですが、
        付属装置がこれらに関係してくるのは変調方式=電波型式くらいではなかろうかと思います。現実、パソコンのシンセサイザーで発生した音声周波数の信号をマイク回路に入力してSSB変調するわけですから電波型式が確認できるようになって入れは書類としては十分なのだろうと思っています。

        これからもよろしく。

        GL 73 Taka.

        • jh4vaj より:

          これなら簡単ですよね。総通側も手間が省けるでしょうし。情報、ありがとうございました。