F4HWNファームウェアの新しいバージョンv6.0.0が出ていた。
今回の目玉はマルチブート。バージョンアップとともにどんどん機能が増えたことの解決法として、こう来たかと面白い。これまではファームウェアを入れ替えるにはPCから書き込むしかなかった。それが、今回のマルチブート機能によって、UV-K1 / UV-K5 V3本体のメモリに複数のファームウェアを書き込んでおき、起動時にどれを読み込むかを指定できる。画期的。
ということで、マルチブートを実際にやってみる。また、それを使って、Fox hunt / Beacon機能のファームウェアを動かしてみる。
マルチブート環境の準備
最初にマルチブートの環境をインストールする。と言っても、これはこれまでと変らない。普通に新しいファームウェア(v.6.0.0)を書き込むだけ。
v6.0.0のインストール
普通にv6.0.0をインストールする。通常通り、UV-K1をDFUモードで起動(PTTを押しながら電源投入)し、UV Studioでv.6.0.0ファームウェアを書き込む。

ここまでは従来とまったく分からないし、そのまま普通に使える。

では、どうやってブートするファームウェアを切り替えるか?それは、Mボタンを押しながら電源を入れることで、起動ファームウェアをを選べるようになる。

矢印ボタンで選択肢してMENUボタンを押せばそれが起動する。Fusionが今インストールしたもので、通常使いのバージョン。
別ファームウェアのインストール
では、二つ目のファームウェアのインストール。これはDFUモードではなくて、普通に起動した状態で行う。
UV StudioでFirmware Slotsを選ぶ。

中程のMultiboot-compatible F4HWN firmwareのドロップダウンリストでインストールするファームウェアを選ぶ。今回はFH4HWN FieldOpsを選択。

Target slotで書き込む場所(番号)を指定。必要に応じてDisplay nameで表示名を決める(今回は標準のまま)。これでWrite to slotボタンを押せば書き込まれる。書込み中は本体の電源は落とさないように。

これを使うには、上に書いたように、Mボタンを押しながら電源を入れてブートセレクタを表示させる。

矢印キーを押して選択肢、MENUボタンで選択。これでそのファームウェアがロードされる。

起動時にDisplay nameで指定した名称が表示される(最下行)。このとき選択肢たものがデフォルトになるようで、次の電源投入時にもそれが起動する。
また、各種設定はこのブートごとに保存されるようなので、同じファームウェアを複数インストールして別設定したものを保存することもできるみたい。このときにDisplay nameが役に立つ。わかり易い名前をつけておくと良いのだろう。
それぞれ、少なくともF Lockで送信周波数の制限の設定は必要。これは隠し機能なので、PTTとその下のボタンを押しながら起動して設定する(従来通り)。

Fox hunt / Beaconモードを試す
v6.0.0でマルチブートに対応したことにより、Fox hunt / Beacon機能はFieldOpsファームに移された。このファームウェアで起動する(詳細は上述の通り)。
また、v5.9.0ではFox huntとBeaconは一つのアプリケーションであり、ボタン操作でどちらを使うかを切り替えるようになっていたが、v6.0.0ではそれぞれが独立したアプリケーションという扱いになった。これで、うっかり操作ミスしてFox hunt中にBeacon(つまり送信)になってしまう事故が防げる。
起動ボタン割当て
まず、Fox hunt機能とBeacon機能の起動をボタンに割り当てる(標準ではどこにも割当てられていないので、これをやらないと使えない)。今回は、F1LongにBeacon、F2LongにFox huntを割当ててみた。

Fox hunt
事前に周波数とモードを設定しておく。

これで機能呼び出しに設定したボタンの操作(F1Long)でFox huntモードに切り替わる。

操作方法は以前と変らない。詳細はこちら。
Fox huntモードから抜ける(通常に戻る)には、Exitボタン。
Beacon
これも周波数を事前に設定しておく。モードはF2A固定(A2Aは出せない)。設定したボタンの操作(F2Long)でBeaconモードに切り替わる。即、送信されることに注意。

操作方法は従来と変らないが、一つ機能が追加されている。
- 1: 送信時間
- 2: 休止時間
- 3: 送信符号
- 4: トーン断続/キャリア断続 ← New!
- Eixt: 終了(通常画面に戻る)
ARDFの規定では144MHz帯ではA2AかF2Aを使うことになっているが、実際にはA2Aが使われており、しかも、キャリアの断続だそうだ(トーンの断続ではなく)。ということで、キャリアを断続するモードをお願いして実装してもらった。
本当はA2Aにしたいところだけれど、トランシーバの中核のICチップが対応していないので仕方ない。F2Aでの送信ということになるが、AM受信機ではスロープ検波になって復調はできる(音は悪いけど)。下が、IC-705で受信した様子。
最初はFMでの受信。トーンの断続から、途中でキャリアの断続に切り替え。
続いてAMでの受信(送信はF2A)。再びトーンの断続から始めて、途中でキャリアの断続に切り替えている。
キャリアの断続でもAGCのおかげか、Sメータは下がらない。AMではAGCはMになっていたのでFに切り替えてみたけれど、特段の変化はなかった。
FMで聞くよりも音は悪いが、AM受信機でも復調はできるので、簡易的な練習用送信機として活用できるのではないだろうか?






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