
出展
今年もAKCの一員として参加。ACKの出展者は日替わりで、私は一日目。頒布したものはこちら。


いつもながら雑然とした展示である…。
お陰様で「FDBM02 – F2Aセミブレークインアダプタ」と「DDCI01 – DitDahChat 電鍵・パドルインタフェース」は完売。他はまだあるので、近いうちに頒布再開の予定(DDCI01も基板だけならまだあるのだけど…)。
余談
いきなり余談。

新橋からBRTで行ったのだけど、連結タイプの場合は後部車両は後部車両でボタンを押さないと停車しても降車口が開かないようだ。途中の停留所で止まったときに前の車両の降車口は開いたものの、後部車両ドアは開かなくて乗客が「降りまーす!」って叫んでいた。確かに後部車両の「とまります」ボタンは点灯してなかった。少し付け加えるとその乗客は私の隣りに座っていた人で、ボタンを押さずに降車口に向かった人(だから気づいた)。

近くの公演ではアンテを立てて運用している人もちらほら。いや、「ちらほら」よりも多かったかな。
展示品など
一日目は自分が出展していたので、ほぼ、ブースに張り付いていた。二日目はあちこちを見て回った。が、振り返ってみると見損ねたところがたくさんあることにも気づいた。あらかじめスケジュールを立てたほうが良さそう。
以下、見てきたところ(の内で写真を撮ったところ)。




南極観測基地。氷(雪が圧雪されたもの)は匂いを嗅いでみたが特段の匂いはなし。ヤバいガスが閉じ込められていなければ良いのだけどw


話題のユニデンのCB機。電池が入った状態とのことだったが、思いの外軽かった。アンテナはBNCでネジ止め。トルクスネジだと「簡単には外れない」という扱いになるそうだ。

ポータブルスピーカ。防水型。へー、こんなものも出しているんだ。と思ったが、オーストラリア限定だそうで。

これは無線機ではなくてコントローラ。IC-7300とかを制御できるそうだ。接続はWi-Fi、または、優先LAN。最大4台だったかな。文章力がなくて上手く表現できないけれど、結構面白い。


自衛隊。

缶野かんてな工作所さんの新作。UHF TVアンテナを改造した430八木(14エレと8エレの2モデル)。TV放送帯は430MHz帯よりも上なのだけど、導波器などの寸法はそのままだそうだ。きちんと設計したものよりは性能は劣るけれど、八木アンテナとしてちゃんと動作してくれるらしい。


CWデコーダ。マイコンはRaspberry Pi Pico(互換)。帯域内の最も強い信号を追っかけるそうだ。面白い。
蚰蜒俱楽部の、正式名称は知らないがデモ用のパドル打鍵装置。これがあまりにもおもしろくて、肝心の頒布品の写真を撮るの忘れてしまった…。Maker FaireとかNTでウケそう。マイコンはUIAPduinoで、プログラムはClaudeに書かせたらしい。


X-026としてさんざんティーザー広告を流しまくったIC-7110。型番からしてIC-7100の後継という位置づけだろう。本体はB5くらいかな?アンテナ端子はHF/50と144/430。どちらもMコネだけど、色が違うところ見ると144/430側は多少はインピーダンスを考慮してあるだろうか?
IC-7100の後継だからか、ATUは内蔵していない。これについて残念という声が多数。マーケティング的に入れたほうが良いんだろうけど…。
内蔵ATUは必要なのか?
IC-7110にはATUが内蔵されていないということで、その必要性などを生成AIにまとめてもらった。Geminiに調査をさせて、それをChatGPT・Claude・Grokに検証させた。四・五回往復してまとめた。
無線機内蔵チューナーは「必須」? 数値で見るインピーダンスマッチングの真実
アマチュア無線機を選ぶとき、「アンテナチューナー内蔵」のモデルを探していませんか?
「チューナーがないと電波が飛ばない」といった話を聞くと、内蔵チューナーが必須のように思えるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか?
今回は具体的な条件を設定し、アンテナが50オームに揃っている場合とズレている場合で何が起きるのか、そして「チューナーの設置場所」でどう変わるのかを数値で比較します。よく使われる7MHz帯と、少し周波数が高い21MHz帯の違いにも注目してください。
計算の前提条件
今回の検証では、以下の標準的なモデルを仮定します。
- 送信機出力:100W
- 同軸ケーブル:5D-2V を 20m 使用
(ケーブル自体の減衰量を 7MHzで0.5dB、21MHzで0.9dB と仮定)- アンテナのインピーダンス:100オームの純抵抗(SWR 2.0)と仮定
- チューナーの挿入損失を「5%」と仮定
(本記事では計算を単純化するため、チューナーの損失を5%(約0.22dB)と仮定します。実際の損失はチューナーの回路や整合条件によって異なります)
理想の状態:アンテナが50オーム(マッチング完璧)
まずは基本となる、アンテナが50オームで調整が完璧に取れている(SWR 1.0)理想的な状態です。
- 7MHz帯の場合:ケーブルを通るだけでロスが生じ、アンテナから飛ぶのは 約89W
- 21MHz帯の場合:周波数が高くなるとケーブルロスが増え、飛ぶのは 約81W
SWRが1.0であっても、同軸ケーブルを通る以上、必ず一定のロスが発生するという事実を覚えておいてください。
アンテナが100オーム(SWR 2.0)で、チューナーを使わない場合
アンテナが100オームにズレていると、ケーブルとアンテナのつなぎ目で電波が入りきらずに「反射」し、ケーブル内に定在波が発生します。SWR 2.0の場合、電力の約11%が反射波として同軸ケーブル内を戻ってきます。
【図解:チューナーなしのミスマッチ状態】
[無線機] ~~~~(SWR 2.0の定在波が発生)~~~~ [アンテナ(100オーム)]
↑反射波が戻ってくる ↑約11%が跳ね返るここで重要なポイントがあります。「アンテナで跳ね返った11%の電力は、そのまま全て消えて無くなるわけではない」ということです。
反射波は同軸ケーブル内を戻り、無線機側で再び反射されてアンテナへ向かいます(多重反射)。
もし仮に、「無線機が保護回路を作動させず、SWR 2.0の同軸に対して正味100Wを送り込めた」と仮定した場合、多重反射による追加ロスを含めてもアンテナに到達する電力は以下のようになります。
- 7MHz帯:約87W (理想の89Wからのダウンはわずか2W)
- 21MHz帯:約78W (理想の81Wからのダウンはわずか3W)
つまり、SWR 2.0程度であれば、同軸ケーブル内での多重反射による損失増加は意外と小さいのです。
しかし現実には、戻ってきた反射波から回路を守るため、無線機の保護回路が働いて出力を自動的に低下させる機種が多く存在します。これが「チューナーがないと飛ばない」と言われる最大の原因です。
無線機の横(手元)にチューナーを設置した場合
ここで無線機内蔵チューナー(または手元に置く外付けチューナー)をオンにします。
【図解:手元にチューナーを置いた場合】
[無線機] ==(SWR 1.0)== [チューナー] ~~(SWR 2.0のまま)~~ [アンテナ(100オーム)]
↑フルパワーOK! ↑挿入損失5% ↑ケーブル内は多重反射でロス増加ここが最大の勘違いポイントですが、手元にチューナーを入れても、同軸ケーブル内のSWRは2.0のまま下がりません。
手元のチューナーは、無線機に対して「50オームのアンテナがつながっている」ように見せかけるだけです。チューナー自体を通過する際のロス(約5%)を経たのち、多重反射による同軸のロスを差し引くと、実際に飛ぶ電力は以下のようになります。
- 7MHz帯:約83W (※チューナー損失を5%と仮定した本モデルでの計算値)
- 21MHz帯:約74W (※同上)
手元チューナーの「本当の役割」
実は、手元にチューナーを入れると、チューナー自体の損失(約5%)があるため、先ほど計算した「保護回路なし・チューナーなしで無理やり100Wを送った場合(87W / 78W)」よりも、アンテナに届く電力は減ってしまいます。
それでも手元チューナーを使う理由は、「無線機に定格負荷(50オーム)を見せ、保護回路による出力低下を避けて、本来の100Wを安定して出力させるため」に他なりません。手元のチューナーは同軸ケーブルを救う魔法の箱ではなく、「無線機を楽にするツール」なのです。
アンテナ直下にチューナー(ATU)を設置した場合
最後に、屋外のアンテナの根本にオートアンテナチューナー(ATU)を設置した理想的なケースです。
【図解:アンテナ直下にチューナーを置いた場合】
[無線機] ====(SWR 1.0で定在波なし)==== [チューナー] = [アンテナ]
↑フルパワーOK! ↑ケーブルロスのみ ↑挿入損失5%アンテナの根本でインピーダンスを50オームに変換してしまうため、同軸ケーブル内には定在波が発生しません。ケーブルロスを経た後にATU自体のロス(約5%)を差し引いた数値は以下の通りです。
- 7MHz帯:約85W
- 21MHz帯:約77W
同軸ケーブル内をSWR 1.0の状態で電力が通過できるため、手元にチューナーを置くよりも効率よく電波を飛ばすことができます。
まとめ:チューナーの配置と効果
比較項目 50オーム理想 手元チューナー(SWR 2.0) アンテナ直下ATU(SWR 2.0) 同軸内のSWR 1.0 2.0 1.0 飛ぶ電力 (7MHz) 約 89W 約 83W 約 85W 飛ぶ電力 (21MHz) 約 81W 約 74W 約 77W 今回の計算結果から、以下の重要な事実が見えてきます。
- 手元チューナーは「無線機を楽にする」ためのもの
同軸ケーブル内のSWRは下がらないため、高SWRによって増えるケーブルの追加損失は解消できません。あくまで無線機にフルパワーを出させるためのツールです。- アンテナ直下ATUは「給電線を楽にする」ためのもの
同軸ケーブルのSWRを1.0に保てるため、伝送ロスを最小限に抑えることができます。- 周波数が高くなるほど直下ATUが有利
7MHz帯では手元チューナーと直下ATUの差はわずか2W程度ですが、21MHz帯になると差が広がります。周波数やSWR、ケーブル長が増えるほど、アンテナ直下にチューナーを置くメリットが大きくなります。これらの理由から、無線機内蔵チューナーは必須ではありません。
一番大切なのは、「まずアンテナそのものを効率よく動作する状態にし、大きなミスマッチを避けること」。どうしても調整しきれない場合は、手元ではなく「アンテナ直下にチューナーを置くこと」が、電波を一番遠くまで届ける王道なのです。



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