PR

Gawantもどき – やっぱり発熱

これまでの実験で、強制バランとフロートバランの組合せでわりと良い結果が得られた。

Gawantもどき - GND分離と強制バラン
先送りにしていた強制バランを入れる実験を実施。 GND分離実験 まずは、強制バランを入れる前に、GND分離の実験。 上の図のようにトランスの一次二次のGNDが接続されていたものを、下のように切り離す。 SARK100で特定測定。 ローバンド...

実験を重ねて配線が汚くなったので、一旦ばらして組直し。さて、これでOKかと思ったら、やっぱり発熱する。以前は、フロートバランが発熱していたが、今度は共振回路のトロイダルコアが発熱。

以前の状態はこんな感じ。

これに対して、今回採用しようとしたのは、共振回路の一次二次のGNDを切り離して強制バランを入れた状態。

これだと、強制バランやフロートバランは発熱しないけど、上に書いたように、共振回路側のトロイダルコアが発熱。元々は共振回路側には発熱は見られなかったので見落としていた(フロートバランの発熱が抑えられたことで満足していた)。

エネルギー保存の法則というか、やはり、どこかしらで発散しないとつじつまが合わないのだろう。それが、フロートバランか共振回路かという話になっているのだと思われる。

また、アンテナ側のGNDにカウンタポイズを付ければ発熱は抑えられる(どちらの構成の場合も)。これも、カウンタポイズを通じてエネルギーを放出しているためだと想像できる。

また、フロートバランも無しで共振回路だけで無線機につないだ場合は、無線機の筐体がカウンタポイズの役割を担っているのだろう。このあたりは、jh8jnfさんとのtwitterでのやり取りでも指摘があった。フロートバランを入れると、高周波的にアイソレートされるので、無線機筐体のカウンタポイズ効果は期待できない。

さて、どうしようか?ポイントは二つ。

  1. 発熱の大きさは、体感的に後者の方が大きい。トロイダルコアのサイズの違いか?共振回路のコアははT68-2で、フロートバランは一回り大きいFT82-43。
  2. 後者の構成だとマッチングボックスに手が近づくとSWRに影響が出る。バリコンを回して調整し、手を離したらSWRが動く。

これらのことから考えて、前者のフロートバランだけの構成でまとめ直すことにしよう。

Gawantもどき - 完成へ、そしてカウンタポイズの効果
紆余曲折あったが、最終的には、コイルの一次二次のGNDを接続しフロートバランを入れる形でまとめる。最終的な回路はこんな感じ。 少々複雑になったけど、構成要素は左(無線機側)から次の三つ。 SWR検出回路 フロートバラン Gawantマッチン...

コメント