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UV-K1のLPFを眺めてみる

以前の測定結果から、145MHz帯に関しては第二次高調波だけが大きすぎる。ということは、これさえなんとかすれば良さそう。

UV-K1、スプリアス測定と対策(LPF)、JARD保証 → 変更申請
UV-K1のスプリアスを測定。LPFを付けることで基準内に抑えられたので、この結果を持ってJARDの保証を受けた。

まず、終段トランジスタからアンテナに至るまでの様子(写真)。

そして、UV-K5のリバースエンジニアリング結果から、その周辺の回路。

UV-K5ハードウェアリバースエンジニアリング完全版
ついに発表された。UV-K5のリバース・エンジニアリング結果の完全版。これで行き先不明の配線などはなくなった(はず)。GitHubで公開されている。回路図のみならず、基板上の実装も再現されている。PDFとかではなくてKiCadのプロジェクト…

回路図では、上がUHF側、下がVHF側。写真では、トランジスタから出て上に向かうライン(しばらく何も実装されていないルート)を通って左に向かっているのがUHF側(なぜこんな複雑なルートにしているんだろう?)。また、トランジスタから出て巻数の少ない方のLを通って右側に向かっているのがVHF側。

写真と回路図を比べてみると、大まかな構成は同じように見える。

とりあえず、UHF側は置いておいて、VHF側に集中。

トランジスタから辿って最初のL17を通り、その後、L18を通ることになっているが、UV-K1の実装では、ここは0Ωの抵抗になっているように見える。

続いて、C、Dと通って、次のC134は回路図では未実装になているが、UV-K1で実装されている。

さらに、LPFを構成するC、Lを通る。実装されている定数は分からないが、LPFの構成は同じようだ(先に触れたC134が実装されていることを除いて)。一段目のLの巻数がほかよりも少ないので、それも回路図通りだろう。トラップ付きの構成になっているようだ。なお、回路図中の定数はリバースエンジニアリングの結果なので、おそらく実測値だろう(誤差を含んでいる可能性も考えられなくもない)。

LPFを出たあとは、Dを二つ通ってアンテナ端子側に向かっている。

UV-K1の本来の仕様では、VHFの送信周波数範囲は136~174MHzであり、アマチュアバンドよりもかなり広い。ということは、LPFのカットオフ周波数はアマチュアバンドよりもかなり高い周波数だろう。トラップで第二次高調波を抑える構成だとするとその範囲もかなり広い(272~348MHz)。その広い範囲を一つのトラップでカバーするのは難しいだろうから、三つのトラップの共振周波数をずらして広範囲に対応させている可能性がありそう。

もしそうであれば、アマチュアバンドだけに合わせて調整する余地があるのではなかろうか?カットオフ周波数を下げるのが最も良いだろうが、そうするとLとCの定数をすべて変更することになるだろうから、これは難しい。一方、トラップの周波数をずらすだけなら、実現可能性が少しは高そう。三つとも290MHz付近に持ってこられれば減衰量を稼げるだろう。

本当はLPFの特性を見てみたいところだけれど、それは難しい。ともかく現状を把握するため、広範囲での第二次高調波の様子を見てみる。以下、140~170MHzを5MHzステップで測定したもの。

表にまとめる。

周波数 [MHz]基本波 [dBm]第二次高調波 [dBc]第三次高調波 [dBc]
14037.1-48.6
14537.3-48.9
15035.7-48.1-49.2
15536.4-48.5-55.6
16036.4-48.6
16536.5-49.0
17036.6-50.0

第二次高調波の減衰量は概ねフラット。もしすべてのトラップの共振周波数が同じであれば、こんなに広い範囲でフラットな特性になるとは考えにくい。逆にこれほど広い範囲に適応する必要があるので、フィルタとしての性能が犠牲になっているのではないか?単純に考えれば、三つのトラップの共振周波数は、一つは144~146MHzに対しては低すぎ、もう一つはちょっと高すぎ、最後の一つは大幅に高すぎ。

さて、なんとか上手く料理できないものか?「大幅に高すぎ」のものは目的周波数に対して役に立っていないのだから、これを290MHzあたりに下げられればよいのか?LPFの初段のLの巻数が少ないので、ここか?ここのCを増やしてみる?Cのサイズは1608Mのように見える。あまり小さすぎると耐圧の問題があるのだろう。しかし、1608MサイズのCは手持ちの種類があまりないなぁ…。


UV-K1 セール情報
当ブログ、最近はUV-K1関連のアクセスが非常に多い。ちょうどAliExpressがセールやっているので紹介しておこう。まず、先日私が買ったのはこれ。バッテリはショートタイプとロングタイプの二種類。ロングタイプのほうが、当然、稼働時間が長い…
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