
Banggoodからレビュー用に送られてきたもの。
外観

割と立派なケース。この時点で印象が良い。



ケルビンケーブルをつけてみた様子。3.3pFなどと表示されているが、測定ケーブルを付け替えただけでキャリブレーションしていないため。

フロントのボタンと、横のレバースイッチで操作する。手探りで触ってみたところ、割と直感的に操作できる。
主な仕様をBanggoodの販売ページから引用しておく。
- モデル: LCR-ST2
- 1.47インチHDカラースクリーン
- バッテリー:300mAhリチウムバッテリー、約3時間の動作時間
- 充電ポート:タイプC
- テスト周波数: 100Hz, 120Hz, 1kHz, 10kHz, 100kHz
- 計測範囲:
- キャパシタンス: 1pF–22mF
- インダクタンス: 1µH–10H
- 抵抗:10mΩ–10MΩ
- 電圧範囲: ±30V
- ダイオード順方向電圧測定:≤0.7V
- 動作温度: 0℃–50℃ (≤75%RH)
- 保管温度:-20℃~60℃(≤75%RH)
- 寸法: 31 × 170.7 × 20.3 mm
- 正味重量:約60.8g
- キャリブレーションモード:オープン / ショート / 複数抵抗キャリブレーション
- 自動電源オフオプション: なし / 5分 / 15分 / 30分
測定

DE-5000と測定結果を比べてみる。もちろん、両者ともキャリブレーションを行ってから測定。
抵抗
| 公称値 | DE-5000 | LCR-ST2 |
|---|---|---|
| 2.2Ω | 2.174 | 2.187 |
| 47Ω | 46.89 | 47.01 |
| 510Ω | 0.5107k | 511.5 |
| 1.2k | 1.1989k | 1.199k |
| 82k | 81.93k | 81.86k |
| 470k | 0.4708M | 470.9k |
| 1k(0.1%) | 0.9998k | 1000 |
数値は、それぞれの装置に表示されているもの(DE-5000は510は0.5kのように表示される)。測定結果は、概ね一致している。
コンデンサ
| 公称値 | DE-5000 | LCR-ST2 |
|---|---|---|
| 8.2pF | 9.1p | 8.1p |
| 39p | 39.1p | 36.7p |
| 220p | 222.3p | 207.0p |
| 2.2n | 2.132n | 2.079n |
| 22n | 21.22n | 21.17n |
| 470n | 447.2n | 445.2n |
| 2.2u | 1911.1n | 1.893u |
| 22u | 15.665u | 15.41u |
| 2.2u(フィルム) | 2.187u | 2.180u |
「2.2u(フィルム)」と記載しているもの以外はすべて積層セラミック。非常に小容量のものは怪しくて判断が難しいが、それ以外は概ね一致している。なお、測定周波数は1kHz。
積層セラミックはバイアスなどの条件で容量が変化する。特にμF単位の大容量になるとそれが顕著。そのため、2.2μFのフィルムコンデンサも測ってみたところ、ちゃんとした値が表示される。
下の写真は電解コンデンサを測定したもの。82μFのOS-CONと、470μFの一般アルミ電解コンデンサ。静電容量は概ね一致しているが、ESRはだいぶ大きい値になっている。なお、測定周波数はいずれも100Hz。




LCR-ST2で面白いのが、周波数を変えて測定してそれを一覧で表示してくれる機能。これはDE-5000にはない。

100Hz→ 120 → 1k → 10 k → 100k → 100Hz → … と、ずっとスキャンし続ける。
液晶パネルは小さいのだけれど、文字がクッキリしている(解像度が高い)ので視認性は非常に良い。
インダクタンス
| 公称値 | DE-5000 | LCR-ST2 |
|---|---|---|
| 6.8uH | 7.6u | 7.9u |
| 8.2u | 9.3u | 9.3u |
| 100u | 99.7u | 99.3u |
| 470u | 432.4u | 430u付近(不安定) |
| 4.7m | 4.635m | 4.712m |
全体的には測定値は一致しているのだけど、どういうわけか470μHだけはLCR-ST2の表示が安定せずにパタパタと変化し続けた。
Lでも周波数ごとの測定をやってみた。100kHzまでしか測定できないのでほぼ低周波用と言うことになるが、ないよりは遥かにありがたい。

雑感・クーポン情報など
本機の主機能のR・C・Lだけしか測定していないが、これらの他に、ダイオードのVfや、直流電圧の測定機能もある。
ピンセットは結構掴みやすい。しかし、頭(測定機本体)がやや重く感じないでもない。バランスが悪いと言うほどでもないけれど、なんとなく気になる。頭の部分だけを外して持ってみると結構軽いのだけれど、ピンセットで先の方を持つので、テコの原理で頭が重く感じるのだろう。
その軽さゆえか、バッテリの持続時間が割と短い。仕様では3時間となっているけれど、実際には2時間も持たない感じ。液晶の明るさを少し絞れば、もう少し伸びるだろうとは思う。オートパワーオフ機能はあるけれど、操作している限りはタイマはキャンセルされるみたい(時間だけで強制的に電源オフにならないのはメリットでもある)。液晶の自動回転機能があるので、それを使って判断しているのかな?バッテリに関してもう一つ気になるのが、交換できるようにはなっていないようなこと。今回は分解が目的ではないので、外観と取説にそのような記述がないことからの判断。
それと、本体(頭)の裏にマグネットが仕込まれている。スチールデスクなどを使っているなら便利かも。
測定精度は割とよさそうなので、チップ部品を使う機会が多いなら結構便利な道具だと思う。
- クーポンコード: CDJP03
- クーポン適用価格: $35.99~$39.99
- 有効期限: 2026-03-31
販売ページはこちら。
それから、Banggoodでは春のセール中途のこと(2026-03-22まで)。セールのトップページはこちら。




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