V/UHFハンディ機はたくさんあるが、これの特徴は28MHz帯の送信もできること。と言っても、シームレスに使えるわけではなくて、Basic SettingsのWork Rangeで指定する。

まず、29MHzでの高調波の状況。

基本波が36.8dBmということは約4.8W。そうすると、「1Wを超え、5W以下」の区分なので、スプリアス領域の不要発射の強度の許容値は「50μW以下」。50μWはdBm表示だと-13dBm。
上の測定結果では、第二次高調波は\(36.8 dBm – 25.9 dB = 10.9 dBm\)であり、許容値を大きく超えてしまっている。第三次高調波は同様の計算で-18.3dBmだから許容値内。仮に、5Wを超えるという条件であれば-50dBcであり、いずれにしても、第二次高調波は許容値を超え、第三次高調波は許容値以内ということになる。

ついでに、51MHzでの状況。

基本波が25.8dBmと非常に低い上に、第二次高調波は8.2dBcで基本波よりも強い状況。情報を漁ってみると、どうやらLPFがCBバンド用(つまり30MHzくらいまで)で、50MHzとかはLPFでカットされているらしい。要するに、50MHz帯での送信は想定されていないハードウェア構成。残念。
続いて、145MHz。

基本波は39.1dBmで、約8W。仕様は10Wなので、まぁまぁ、と言うところか。8Wとは言え、ハンディ機なんだからってことを考えればすごいわ。
スプリアスの状況は第五次高調波が-62.8dBc。145MHzでの許容値は-60dBcなのでクリア。
最後に433MHz。

基本波は37.0dBm、5W。第二次高調波が-29.7dBcで非常に大きい(許容値は-60dBc)。この測定ではノイズフロアが高いので細かいところは不明だけれど、何しろ第二次高調波が非常に強いので、しっかりしたLPFが必要なことは間違いない。
一応、もうちょっとちゃんと見ておく。ノイズフロアを下げるためにRBWを狭くするとスイープ二眼が非常に長くなるので、分割で。

基本波が37.0dBmなので、-60dBcだと-23.0dBm。


第九次高調波も結構大きい。
まとめると、以下の通り。
| 周波数 | 出力 | 高調波 |
|---|---|---|
| 29MHz | 4.8W | 第二次高調波が非常に強い |
| 145MHz | 8W | 許容値内 |
| 433MHz | 5W | 第二次高調波が非常に強い、第九次高調波も結構強い |



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